内容、意識も徐々に向上。「もっとできる」市立船橋はより細部にこだわって1勝で乗る
ゲキサカ / 2024年7月7日 10時11分
この日は、トレーニングで「特に一番声出してくれたりしている。結構、熱いプレーをしてくれる人なので、チームの士気を高めたりしてくれるのは、すごく感謝してます」(金子)というMF山田信悟(3年)が左サイドで先発出場。前半終了とともに交代したが、後半はベンチから立ち上がって味方に声がけし、敗戦後は涙を流して悔しがっていた。
MF山田信悟は声でチームを鼓舞
より細部にこだわり、より士気を高めてインターハイやプレミアリーグ後半戦、そして選手権へ。出番を増やしている下級生も「(ともに1年生の頃から公式戦で臆することなく)ギラギラしたものがあって、先輩についていきながらも自分の強みというか、やれることを100パーセント出し切る。そんな感じでしたかね」(波多監督)という前主将MF太田隼剛(現桐蔭横浜大)やFW郡司璃来(現清水)のような姿勢がより必要になってくるかもしれない。選手権5回、インターハイ9回の優勝を誇る市立船橋のユニフォームを着て試合に出ている以上、名門の「真髄」も理解し、表現することを目指していく。
この日、球際、切り替え、運動量を表現していた金子は、「先輩方は雰囲気で圧倒する感じがあった。勝つチームの雰囲気がやっぱりしていたので、練習から試合もその雰囲気っていうか、自信をつけていくっていう意味でも、インハイまでの間とか、夏は大事になっていくのかなと思います」と口にする。
そして、10度目の日本一を狙うインターハイへ向けては「準備期間もまだ少しあるので、自分たちの勝ち方をしっかり見直したり。1勝すれば確実に変わると思うので、 まずはその1勝を取れるように、1勝を目指して頑張っていきたい」と力を込めた。この日スーパーミドルを決めたMF峯野倖(3年)や主将の大型CB岡部タリクカナイ颯斗(3年)、高体連屈指のGKギマラエス・ニコラス(3年)、10番FW久保原心優(3年)、インターハイ予選のヒーロロ―FW伊丹俊元(3年)ら力のある選手もいる。金子が「結果にこだわっていきたい。(みんなも)もっとできる」と語るように、トレーニングからこだわり、個人、チームがより三原則や細部、個々の特長を表現して白星を掴み取る。
(取材・文 吉田太郎)
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