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ボランチ復帰のMF谷川勇獅がセカンド回収や決勝点演出で勝利に貢献。反骨心持つ青森山田10番はまず「泥臭くプレーしたい」

ゲキサカ / 2024年7月8日 12時24分

青森山田高のMF谷川勇獅(3年=ウインズFC U-15出身)はよりチームから信頼される、より勝利に貢献し続ける10番に

[7.7 プレミアリーグEAST第11節 青森山田高 1-0 柏U-18 青森山田高G]

 プレーの幅を広げた10番が、ボール奪取、セカンドボール回収の回数を増やして勝利に貢献した。青森山田高(青森)のMF谷川勇獅(3年=ウインズFC U-15出身)は「今日はとにかく走ろうって感じで、試合に挑みました」と振り返る。

 昨秋に負傷離脱するまで2冠世代のレギュラーボランチとして奮闘。学年リーダーも務めてきたMFは今年、伝統の10番を背負っている。プレミアリーグ開幕戦を右サイドバック(SB)として迎えたが、その後ボランチへ復帰。当初は自分の得意とするセカンドボールの回収も思うようにできていなかったという。

 だが、前期最終戦、ホームゲームでとにかく走ることを意識。セカンドボールの攻防や数的優位を作ってのボール奪取で目立っていた。「サイドで(右SB小沼)蒼珠が1対1になった時にも、すぐ2対1の状況を作り出してたのも良かったと思いますし、セカンドボールもいつもよりは拾えたかなと思います」というパフォーマンス。また攻撃面でも立ち上がりからMF別府育真(3年)のスピードを活用したサイドチェンジやスルーパスを狙い、別府の決勝点にも係わった。

 ボールを保持される展開で終盤は体力的に厳しい状況だったが、歯を食いしばって走り続けてフル出場。チームは1-0でホーム初勝利を飾り、個人としてもインターハイ前に良い手応えを掴むことができたようだ。

 正木昌宣監督は谷川にSBを経験させた意図について、「ちょっとプレーの幅を広げたい。昨年の菅澤(凱、現国士舘大)じゃないですけど、SBを経験することによってボランチに求めたいことっていうのも多分本人が理解して、逆にそれを実行できれば、彼のプレーの幅も広がる」と説明する。万能型MFの菅澤は昨年度、主に左SBとしてプレー。谷川の怪我に伴い、ボランチに入ってからはMVP級の活躍で2冠獲得に貢献している。

 見る景色、役割を変えてプレーできたことは、谷川にとって貴重な経験に。本人も「自分がSB経験したので、ここにボランチがプレスバックや、サポートしてくれれば助かるっていうのも、今だったら左SB福井(史弥)だったり、(右SBの小沼)蒼珠の気持ちっていうのも分かるんで。やったことが経験になっている」と効果を口にしていた。

 新チーム始動当初は10番の責任感もあって「全部やろうとしていた」。力みすぎてしまっていた部分があったが、より味方を信じて、任せながらプレーすることもできるようになってきている。

 それでも、自分は青森山田の10番。「自分が見てきた10番っていうのは、攻守ともにチームの勝利に貢献し続けてきた選手だったので、そこにまだ達していないっていうのは自分が一番よく分かっている」。コーチ陣、チームメートからの要求に応えながらより信頼される、よりチームを勝たせる10番になっていくことを目指す。

「厳しい言葉も言われるようになったんですけど、逆にそれを反骨心としてやっていくしかないんで。この番号もらったからには、もうやるしかない」。プレミアリーグ前期は無得点だっただけにゴール数の増加も目標。まずは「チームが勝つために自分は泥臭くプレーしたいです」。青森山田の10番はその姿勢を貫き、決定的なプレーも増やして勝利に貢献し続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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