[MOM4761]青森山田DF山口元幹(3年)_攻撃的なボランチがCBで奮闘中。カバー、“ゴールを隠す”、空中戦でも期待に応えて無失点勝利
ゲキサカ / 2024年7月8日 13時47分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.7 プレミアリーグEAST第11節 青森山田高 1-0 柏U-18 青森山田高G]
正確なキック、ゲームメークなど攻撃面を特長とするボランチが、5月からセンターバック(CB)に挑戦中。青森山田高(青森)CB山口元幹(3年=大阪市ジュネッスFC出身)は課題に取り組んできた成果を発揮し、柏U-18(千葉)戦で無失点勝利をもたらした。
山口は相手の縦パスに「奪いに行くつもりで」強く当たって起点を止めていたほか、ドリブルでSBをかわしてきた相手アタッカーをPAでストップ。また、青森山田の“走らせない”守備やラインコントロールを意識し、元々強みではなかったヘディングでも奮闘していた。
無失点にこだわる青森山田は、柏U-18戦へ向けて“ゴールを隠すこと”に特化したトレーニングも。強敵・柏U-18相手にその成果も発揮した山口は、「(個人的に)ずっと守備がウィークと高1からずっと言われてきた中で、(今日は)結果として無失点でやり切れましたし、プレーとしてもカバーできたり、“ゴール隠す”守備もできたんで、少し自信になったかなと思います」。ボールを奪うこと、勝つことへの執着心を見せる山口は終盤、DFラインからボランチに入り、その後再び後方へ下がって1点を守り抜いた。
正木昌宣監督も「守備であれだけヘディングも勝ってるし、カバーリングもできてるし、もうボランチに入っても行くなって言っても、前行くし(苦笑)。やっぱり彼がチームに与える影響っていうのは大きいと思う」と評価。本人は今シーズン、ボランチでなかなか活躍できなかったこともあり、覚悟も持ってCBで自分を高めている。
1年時に青森県選抜の中心選手として国体準優勝。今年は主軸候補としてシーズンをスタートしたが、自分の課題を痛感させられた。「ボランチやってた時は正直、自分が求めてたパフォーマンスの半分ぐらいで。やっぱり自分は攻撃の部分でストロングがあるんですけど、守備でボール奪えないと自分の攻撃のスキルを出せない」。CB起用は、チームのためであることはもちろん、自分により守備意識を持たせるためでもあると感じている。この日は上手さも、高さも、スピードもある柏U-18相手に一つ、自信をつける完封勝利。山口は将来、目標の「何でもできるボランチ」になるためにも、自身の成長とチームの勝利を貪欲に目指していく。
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