FWワトキンスが劇的決勝ゴール!! サウスゲート采配的中、イングランドが2大会連続の決勝進出でEURO初優勝に王手

FWオリー・ワトキンス(アストン・ビラ)が劇的な決勝ゴール

[7.10 EURO準決勝 オランダ 1-2 イングランド]

　EURO2024(欧州選手権)は10日、準決勝を行い、イングランド代表がオランダ代表を2-1で破った。1-1のまま均衡した展開が続く中、後半45分に今大会2試合目の出場となったFWオリー・ワトキンス(アストン・ビラ)が劇的な決勝ゴール。イングランドが2大会連続の決勝進出を果たした。決勝は14日、スペイン代表と対戦する。

　イングランドは準々決勝スイス戦にPK戦で勝利。出場停止明けのDFマーク・グエヒが復帰し、DFエズリ・コンサに代わって先発した。対するオランダは準々決勝でトルコを破っての準決勝進出。引き続き4-2-3-1の布陣を採用し、右サイドハーフはMFステーフェン・ベルフワインに代わってMFドニエル・マーレンを起用した。

　試合は前半7分、オランダが先手を取った。DFデンゼル・ダンフリースのロングボールはグエヒにクリアされたが、これを拾ったMFデクラン・ライスにMFシャビ・シモンズが猛烈なプレスをかけ、ボールを奪取。X・シモンズはそのままペナルティエリア際まで運び、強烈な右足ミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。

　2003年生まれのX・シモンズはライプツィヒ所属のアタッカー。ここまでオランダ代表通算19試合1ゴールにとどまっていたが、今大会では得点以外の貢献が目立つ中、代表通算20試合目のEURO準決勝で値千金の今大会初ゴールを記録した。

　対するイングランドは前半16分、FWブカヨ・サカが右ウイングバックの位置からカットインし、左足シュートのこぼれ球をFWハリー・ケインが狙うも、惜しくも枠を外れる。ところがその際、ケインの足にダンフリースの足裏が直撃。VARが介入した結果、イングランドにPKが与えられ、ダンフリースにイエローカードが出された。

　PKキッカーはケイン。GKバルト・フェルブルッヘンにコースを読まれながらも左のコースに突き刺し、早い時間にイングランドが同点に追いついた。ケインはイングランド代表の通算最多得点記録を66点に更新。またEURO通算7ゴール目となり、アラン・シアラー氏が持つイングランド最多記録に並んだ。

　なおも攻めるイングランドは前半23分、19歳にして先発が続くMFコビー・メイヌーのスルーパスにMFフィル・フォーデンが抜け出し、ペナルティエリア内で落ち着いてボールをこねると、GKフェルブルッヘンの股を抜くシュート。だが、これはゴールライン上までカバーに入っていたダンフリースに処理された。