途中出場ワトキンスが決勝導く逆転V弾! ベリンガム「あと30分もプレーできるか分からなかったから彼に感謝」

決勝点を挙げたFWオリー・ワトキンス

　EURO2024準決勝が10日に開催され、イングランド代表はオランダ代表に2-1で勝利した。準優勝だった前回に続き、2大会連続でファイナルに進出。14日の決勝で初優勝を懸け、スペイン代表と対戦する。

　イングランドは前半7分にオランダのMFシャビ・シモンズに先制点を許したが、同18分にFWハリー・ケインが自ら獲得したPKを決めて1-1。そのまま同点で終了するかと思われた後半アディショナルタイム1分、MFコール・パーマーのパスを受けたFWオリー・ワトキンスがペナルティエリア右から右足で逆のサイドネットに突き刺し、逆転となる決勝ゴールを挙げた。

　ワトキンスは欧州サッカー連盟(UEFA)によるプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出。UEFAテクニカル・オブザーバー委員会は「素晴らしい個人技のゴールで大きなインパクトを残した」と評価している。

　アストン・ビラの28歳FWはUEFA公式サイトを通じ、「あの瞬間を何週間も待っていた。チャンスが来て、それを両手でつかんだ。(同じ交代選手のコール・パーマーに)『これから出場するから、君が僕をアシストしてくれ』と言ったんだ。彼がボールを受け取った瞬間、僕にパスを出すだろうと分かった。ゴールの隅にボールが入った時は最高の気分だったよ」と喜びを語った。

　また、ガレス・サウスゲート監督は「オリー(・ワトキンス)はプレッシャーをかけ、背後に走り込むのが得意だ。それを試すには良いタイミングだと思った。オリーがチャンスをつかんだことをとてもうれしく思う」とコメント。MFジュード・ベリンガムは「オリーが出場して勝利をもたらしてくれた。(延長戦に入って)あと30分もプレーできるかどうか分からなかったので、本当に感謝しているよ。彼の活躍を心から嬉しく思う。彼は僕たちを救ってくれたヒーローだ」と称えた。
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