決勝OG誘発に献身11.7kmラン…町田FW藤尾翔太が3連勝置き土産にパリ五輪へ「まだ実感が湧いてない」

　パリ五輪でもそうした働きを見せていきたいところだ。藤尾は自身のボールキープについて「チームが苦しい時に前で収められると助かると思う。ボールをロストしないように常に周りを見ることを意識してきたし、向こうに行ってもそれを実行したい」と意気込みつつ、この日と同じサイド起用にも「どこで出てもしっかり対応できる準備をしている。どこで出ても自信はある」と意欲。五輪でのフル稼働に期待を漂わせた。

　今後は15日にも日本を出発し、現地時間17日にフランスとの国際親善試合を控えるU-23日本代表に合流する。いよいよ本番ムードが高まってきているものの、いまは「まだ実感が湧いてないんで、何とも思っていない。試合が終わった後、いつも通りの気持ち。向こうに行ってから切り替えようと思います」と平常心を保っているという。

　もっとも、これまでの活動で積み上げてきた自信はその胸に宿る。同世代の招集制限やオーバーエイジ不在を受け、戦力には懸念の声も上がっているが、「このメンバーでずっとやってきたので、勝てる自信もある。アジアのチャンピオンとして行くのでしっかりと自信を持って勝っていきたい」と断言。個人でのステップアップの期待もかかる舞台に向けて「結果がすごく重要。チャンスが来たらしっかり決め切ってアピールしたい」と力強く決意を語った。

(取材・文　竹内達也)
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