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初のインハイで能登、石川県全体に「笑顔や勇気を」。鵬学園が神栖ワールドユースフットボールで明秀日立と好ファイト

ゲキサカ / 2024年7月14日 23時29分

 負傷離脱から戻ってきた竹内がひたむきにボールを回収し続け、MF能勢翼(3年)も球際の強さを発揮して攻撃に結びつける。加えて、前線でFW山田春斗(3年)が力強いポストプレーや突破力を見せていたほか、左サイドではSB水沼凛心(3年)のサポートを受けて和田が攻撃力を発揮。DFと入れ替わってクロスまで持ち込み、右サイドではチームの信頼厚いSB生駒晟司(3年)が落ち着いてマイボールの時間を増やしていく。
鵬学園FW山田春斗は前線で存在感のある動き
 迎えた後半開始直後、鵬学園が先制する。竹内の回収によって連続攻撃。右サイドから猪谷がクロスを上げると、ニアの山田がそらす。最後はファーの能勢が豪快な右足ダイレクトボレーでゴールへ突き刺した。
後半開始直後、鵬学園MF能勢翼が先制ゴール祝福に応える
 明秀日立も直後に右サイドを抜け出した柴田の右足シュートがゴールを捉えるが、鵬学園GK山田がセーブ。逆に後半、落ち着いてボールを保持できるようになった鵬学園は相手背後を突いた攻撃から和田が1度、2度とチャンスを迎える。
鵬学園右SB生駒晟司は落ち着いた攻守
 だが、仕留めることができず、明秀日立も22分にショートコーナーの流れから竹花の放った左足シュートがポストをヒット。鵬学園は大きな声を掛け合いながら試合を締めようとしたが、明秀日立はラストプレーでMF滝川翔太(3年)が右から中へ運んでクロスを上げる。DF、GKの間へ落ちたボールに柴田が身体を投げ出して触り、1-1。現在、3年生30人と2年生2人によるAチームの構成でより結束した、より強いチームを目指しているという明秀日立が意地を見せた。
後半22分、明秀日立MF竹花龍生主将の左足シュートがポストをヒット後半ラストプレー、明秀日立MF柴田健成が同点ゴール劇的ゴールで引き分けに持ち込んだ
 鵬学園は最後に課題が出たが、去年のインターハイ王者相手に自信となる戦い。彼らは震災後、チームメートと離れ離れになる日々や受け入れてくれた富山県での約2か月間の集団生活を経験したことでタフで、結束力の非常に強いチームになってきているという。赤地監督は「まずはサッカーできるのがありがたいっていう感じでみんな。それを支えてくれる方々がいたんで、感謝するために自分に甘えられないなって。あと、ずっと離れ離れになっていたから仲間の大切さを知れたし、戻って来た時の友情が強いです」と頷く。

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