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神栖ワールドユースフットボール準決勝でインハイ出場校対決。耐えた帝京が2年生FWの一発で追いつき、尚志にPK戦勝利

ゲキサカ / 2024年7月15日 22時43分

 一方の帝京は最前線のFW土屋裕豊(3年)やMF大屋雅治(3年)がボールを引き出し、右SH宮本、左SH堀江真広(3年)の両ワイドから崩そうとする。30分には砂押が敵陣での奪い返しから左足シュートを狙うも枠を外れ、尚志が1-0で前半を折り返した。
前半23分、尚志の左WB板垣大翔が先制ヘッド笑顔で祝福に応える
 尚志は後半、追加点のチャンスを作る。千住の折り返しから大内が放った決定的なシュートは帝京右SB大舘琉史朗(3年)がゴールカバー。また、相手の背後を狙う尚志は西丸や交代出場FW矢崎レイス(3年)がPAへ抜け出す。だが、帝京は際で強さを見せる田所のカバーリングや、1対1からのシュートをGK大橋が身体に当てるなど2点目を許さない。
帝京の右SB大舘琉史朗(右)は好守で勝利に貢献帝京CB田所莉旺は際の強さが光った
 落合GKコーチも「苦しい中でGKを中心に凌いでくれたから得点に繋がった」と振り返ったように、この我慢強い守備が同点ゴールに結びついた。帝京は後半、MF杉岡侑樹(2年)やエースFW森田晃(3年)、MF小林爽人(2年)を投入。左SBラビーニ未蘭(3年)の推進力のある動きや杉岡の正確な配球などを交えて押し返す。

 終盤にかけて尚志にわずかな綻びが出始め、仲村浩二監督から指摘する声。30分ハーフのゲームを締めようとするが27分、帝京は左サイドから縦に仕掛けた宮本がDF2人を振り切って左足シュート。ニアのネットを射抜くファインショットで同点に追いついた。尚志もチャンスを作り返すが、1-1のまま後半終了。即PK戦に突入した。
後半27分、帝京FW宮本周征が先制ゴール
 後攻の帝京は1人目の宮本、2人目の森田が連続で成功。3人目のMF安藤光大(3年)が意表を突くシュートを決めて盛り上がると、GK大橋が尚志4人目のシュートを読み切ってストップする。直後に砂押が決めると、最後は相手のキックがポストを直撃。プレミアリーグ勢を倒して決勝へ駒を進めた。

 尚志の仲村監督は、インターハイへ向けて「課題を抽出できたのは良かった」とコメント。2点目を決められなかったことや終盤の失点、そして各選手に「(準備を徹底して)自分で責任を持って蹴ること」を求めていたPKで甘さが出たことを指摘していた。選手たちは試合後、ピッチサイドで反省会。敗戦を糧に、地元Vを目指すトーナメント戦への準備を再開する。

 一方、勝った帝京の田所は、「プレミア相手にどれぐらいできるかなっていうところで、尚志はほんと勢いあって、ほんとに攻撃も豊かだったんで、ちょっと勢い負けする時間帯も多かったんですけど、耐えるところで耐えて、インターハイの前哨戦じゃないですけど、勝利できたのは良かった」と胸を張った。ただし、落合GKコーチは「チームとしての甘さ」とPK戦での選手たちの振る舞いを指摘し、選手たちも猛省。「神栖ワールドユースフットボール」の経験を活かして飛躍するために、自分たちで変わる。
PK戦勝利を喜ぶ帝京イレブン
(取材・文 吉田太郎)

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