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慶應義塾が「神栖ワールドユースフットボール」で1位Tへ進出し、貴重な経験。得点源のFW阿部雄大主将「役割を果たさないといけない」

ゲキサカ / 2024年7月16日 21時43分

慶應義塾高を引っ張るエースFW阿部雄大主将(3年=FC千代田出身)

 神奈川県1部リーグに所属する慶應義塾高が、「第1回神栖ワールドユースフットボール」予選リーグDグループを1勝1分で1位突破。1位トーナメントで前橋育英高(群馬)、尚志高(福島)というプレミアリーグ勢に挑戦するなど、「とにかく吸収して帰りたい」(大方貴裕監督)という大会で貴重な経験をした。

 予選リーグ初戦の鵬学園高(石川)戦は、前からのプレッシング、セカンドボールの回収と「自分たちのサッカーができた」(FW阿部雄大主将、3年=FC千代田出身)という戦いによって3-1で勝利。すると、続く駿台学園高(東京)戦は先制されながらも、試合終盤に昨年からの主軸FW矢谷凛之介(3年)の右足FKのこぼれをDF窪田裕也(2年)が押し込み、引き分けに持ち込んだ。

 阿部が「自分たちも成長できたなと思います」と評した予選リーグの戦い。だが、前橋育英戦では個々の技術力の高い相手にプレスを剥がされ、戻り切れない、前に出られないなどの課題が出て完敗を喫した。

「神栖ワールドユースフットボール」で得た貴重な経験を今後の糧に。昨年は副主将、今年は主将を務める阿部は「去年からスタメンで出てるんで。自分がしっかり引っ張って、背中で見せて、みんなをフォローしていかないといけないなっていう意識はあります」と語った。

 阿部は昨年の選手権予選準々決勝で、優勝校・日大藤沢高から先制ゴール。今年も県1部リーグ開幕戦で湘南U-18から決勝点を決め、インターハイ予選準々決勝でも優勝校の桐光学園高からゴールを決めている注目アタッカーだ。将来のプロ入りを目指すFWは、慶應義塾中等部卒業時に「しっかり海外で身体が大きい相手とやって自分も成長したいなっていうのと、やっぱり語学、英語とか学んでいきたいなっていう意思で」カナダへ1年間留学。大人たちの中でサッカーに取り組み、帰国後、慶應義塾の高等部でプレーしている。

 競り合い、ポストプレーを得意とし、クロスからのシュートなどフィニッシュワークも魅力だ。インターハイ予選の桐光学園戦で負傷して離脱。今大会直前の県1部リーグ・湘南工科大附高戦で復帰し、ゴールでチームを勝利へ導いているが、夏の鍛錬期に成長した仲間たちからの遅れを感じていた。

 だからこそ、「しっかりキャプテンとして役割を果たさないといけないなっていうことは思いました」。目指す姿は、同じグラウンドでトレーニングする慶應義塾大のFW塩貝健人(2年)だ。内定先である横浜FMの特別指定選手としてJ1でゴールも記録している塩貝のシュート、クロスを見て「凄いです。足もめっちゃ速いし、ジャンプもめっちゃ跳ぶし」。國學院久我山高(東京)を選手権へ導いた塩貝のように、自分も慶應義塾をより引っ張って勝たせる存在になることを目指す。

「夏はしっかりみんなで厳しいトレーニングを乗り越えて、選手権で県制覇して、しっかり全国出て、みんなで勝ち進んでいきたい」。矢谷や中盤の要であるMF高木亮輔(3年)らとともにチーム力を高め、激戦区・神奈川突破を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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