1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

流経大柏が求めるカップ戦で勝つ経験。NBCin堺ユースフェス初戦で堅守の名古屋を振り切り、まず1勝

ゲキサカ / 2024年7月21日 8時59分

 取り組んでいるというビルドアップは流経大柏の高速プレスに止められていたものの、縦パス一本で生田がチャンスを迎えたほか、田口がスルーパスを狙うシーンや中央でDFと入れ替わるシーンも。22分には、伊藤の好守を起点とした速攻から左SH川瀬が個の力で敵陣PAまでボールを運んで見せる。また、ポテンシャルが高いというGK定本が前半に続き、後半も好セーブを連発するなど、1点差のまま食い下がった。
名古屋はMF川瀬陸が個の力で左サイドを突破名古屋は2年生GK定本翼の奮闘も光った
 対する流経大柏は、柚木が視野の広さを感じさせるようなパスで変化を加える。「結構、自分は視野は広い方だと思ってるんで、相手が予測しないプレーだったり、今日みたいに引いてきた相手に対して、ちょっと何か違うプレーがないと、今ゴールっていうのは動かないと思ったんで、ちょっと違うところは見ながら差すボールっていうのは意識していました」と説明。前線の構成によって、この日はセカンドストライカーではなく、ゲームメークの役割を担った10番は運動量も増やして攻撃の中心になっていた。

 稲田や昇が相手のポケットへ侵入して折り返し、そこに和田らが飛び込む。また亀田のミドルシュートや松本、堀川の攻め上がり、粕谷の力強い仕掛けでプレッシャーを掛け続けると20分、亀田が追加点。意表を突くボールタッチ、身のこなしで左中間を攻略し、そのまま対角の左足シュートを決めた。
流経大柏は2年生MF昇純希が抜け目のない動きを見せていた後半20分に流経大柏MF亀田歩夢が左足シュートでこの日2点目。粘る相手を振り切った
 名古屋の堅守をこじ開けた流経大柏は、立ち上がりに隙のあったDF陣も富樫を中心に徐々に安定。メンディーが抜群の高さを見せ、GK丸山も前への強さ、キャッチ力を発揮する。そして、MF飯浜空風(3年)を投入して試合を締めに行く。一方、大久保ヘッドコーチが「(最終学年の)3年生の力は大きいです。レギュラーを決めずに競争しながらやっている。奮起している子も出ている」という名古屋はMF野上遥弥(3年)、FW湯浅聡一朗(3年)、DF山本悠真(3年)、MF大坪煌英(3年)を交代出場で送り出し、最後まで諦めない戦い。速攻、準備していたというセットプレーで1点を取りに行く。敗れたが、プレミアリーグ上位の相手を苦しめ、同時にその基準を学んだ。
名古屋DF陣はゴール前であと一歩が出るなど見事な守り
 流経大柏の榎本監督は勝ち抜くために「(必要なことは)大会通してのオーガナイズだと思っている」。21日、22日は1日2試合の連戦となる中、勝ち抜く経験をすること。「その上で、自分たちのサッカーの磨いて欲しい」(榎本監督)。夏を通して選手たちが大人になることも期待した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください