前回王者のG大阪ユースが2-0で白星発進。「守備でも攻撃的に挑むスタイル」でクラセン連覇に挑戦
ゲキサカ / 2024年7月23日 7時3分
[7.22 クラブユース選手権(U-18)GL第1節 G大阪ユース 2-0 甲府U-18 J-GREEN堺S1]
初戦の難しさを感じる試合展開ながらも、前年王者が手堅く勝利を掴んだ。第48回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会が22日に開幕。J-GREEN堺 S1で行なわれたグループHのガンバ大阪ユースとヴァンフォーレ甲府U-18の一戦は、前後半に1点ずつ奪ったG大阪が2-0で勝利した。
今年のG大阪は昨年の優勝を経験している選手が多数在籍。連覇を目標に大会に挑んだが、そう簡単には行かない。「簡単な試合がないということは全員が分かっていたのですが、序盤は相手の勢いを受けてしまった。ボールは持てていたと思うのですが、シュートが少なかったので難しかった」。そう振り返るのはDF古河幹太(3年)で少ないタッチでパスを繋いで前進するもシュートまで持ち込めず、失ったボールを自陣まで持ち込まれていた。
最初の決定機は甲府。前半8分にはDF米山透矢(1年)からのボールを受けたMF濱野哉太(3年)がカットインからゴールを狙ったが、DFがブロック。15分には自陣からのボール奪取からシンプルにG大阪DFの背後を狙い、FW太田創大(2年)が反応したが、G大阪GK荒木瑠偉(2年)がタイミングよく前に出て、シュートを打たせない。
満足の行かない序盤を過ごしたG大阪は選手同士で話し合い、攻撃が終わった際の切り替えの遅さを修正。27分には中盤でのテンポの速いパス回しから、MF森田将光(3年)がゴール前にスルーパスを入れると、MF大倉慎平(3年)がドリブルでシュートまで持ち込んだ。
直後のチャンスを生かしたのも大倉だった。昨年11月と今年3月に左鎖骨を負傷して手術を受けたため、先週の練習試合からようやく実戦復帰。「5か月ぶりの試合でコンディションは100%ではなかった」と話す大倉は、「トップ下なので狭いスペースで受けてドリブルしがちなのですが、まずは簡単にプレーしようと意識していた」と続ける。シンプルな働きで攻撃の流れを作りつつ、得点チャンスを伺うと、29分には相手のビルドアップミスが大倉の足元へ。すぐさま高い位置に出ていたGKの上を射抜く形でループシュートを決めた。
苦しみながら先制点を手にしたG大阪だったが、以降は続かない。後半は攻勢を強めた甲府に押し込まれる時間帯が続く。9分には、濱野との関係性を生かしてゴール前を抜け出したFW大倉彪真(3年)にクロスバー直撃のシュートを打たれた。14分にも、DF望月隼汰(3年)にワンツーからゴール前へ抜け出されたが、守備陣が集中力を保ちながら粘り強く対処し続ける。
無失点の原動力になった古河はこう話す。「ハーフタイムには絶対相手は勢いを持ってくると話していた。受ける展開にはなったのですが、集中力を切らさず守れていたので、あまり失点する感じがしなかった。失点したら難しい試合になる。DFラインとGKで今日の試合は絶対に無失点で終わらせて、次の試合に繋げようと話していました」。
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