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NBC in 堺ユースフェスで強豪相手に手応え。大阪学院大高CB山本那由多はリーグ、選手権予選の2冠と兄超えにもチャレンジ

ゲキサカ / 2024年7月23日 10時46分

大阪学院大高CB山本那由多(3年=ガンバ大阪門真出身)は強敵相手に手応え

[7.21 NBCin堺ユースフェス予選リーグ 新潟明訓高 1-1 大阪学院大高 J-GREEN堺]

 強敵との戦いで自信を得た。大阪学院大高(大阪)CB山本那由多(3年=ガンバ大阪門真出身)は、「ニューバランスカップ(NBC) in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」予選リーグでプレミアリーグWESTの鹿児島城西高(鹿児島)やプリンスリーグ北信越1部首位・新潟明訓高(新潟)と対戦。いずれも引き分け、「結構、手応えはあります」と頷いた。

 小野原明男監督が大学4年間を経ての飛躍を期待するストッパーだ。この日2試合目となった新潟明訓戦は、ターンオーバー制で臨んだために前半だけのプレー。「自分の得意であるヘディングは負けないようにして、あとカバー得意なんで、しっかりの味方のカバーも意識しながらやっていました」という言葉通り、競り合いの強さを発揮したほか、守備範囲広く守って相手の迫力のある攻撃を食い止めていた。

 得意とする部分を発揮できた一方、この予選リーグでは相手の注目FWに「収められてるシーンが何回かあったので、もっと準備をしとかないといけない」と課題を感じたという。チームも1勝2分と勝ち切れずにグループ3位。決勝トーナメント進出を逃したことを悔しがった。

 中学時代はボランチで控え。高校進学後にヘディングを武器にできるまで高めたほか、インターセプトや1対1を強化した。現在はチームの柱に。兄のMF山本未来翔は大阪学院大高時代にキャプテンを務め、現在は大阪学院大3年生で学年リーダーを務めるプレーヤーだ。山本は「学院の高校時代でもキャプテンとして引っ張っていったので。お兄ちゃんを超せるように頑張っていきたいです」と意気込んでいる。

 大阪学院はこの日、丁寧なビルドアップから相手が食いついた際にはシンプルに背後を取りに行く攻撃。山本を中心に守備面でも奮闘するなど、強敵と渡り合った。加えて、中盤で相手をドリブルで剥がし、好パスや同点ゴールと活躍したMF村崎隆豪(2年)ら下級生も力がある。

 現在、プリンスリーグ復帰を目指すチームは大阪府1部リーグで首位。選手権予選ではベスト16、ベスト8を突破して「そのまま勢いに乗って1位まで行きたい」と山本は言う。小野原監督は「ほんまにこの夏、このフェスティバル含めて、遠征含めて、個人特化して、レベルアップしよう」と秋冬へ向けて個の強化を図る考え。個々が積極的にチャレンジし、ミスが出ても全員でサポートしながら成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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