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[MOM4773]山形ユースFW水戸部東次(2年)_ちょっとだけ抱いていた主役への野心。CBで途中出場の「二刀流FW」が決勝ゴール!

ゲキサカ / 2024年7月23日 12時15分

「ゴールしたらベンチに行くことは決めていたんですけど、『後半に決めるとああいうことができるんだな』って。前半に喜んでいた時にはベンチのチームメイトは行けなかったですけど、後半に決めたらベンチのところでみんなで喜べるので」。27番の姿はあっという間に歓喜の輪に飲み込まれていく。水戸部のゴールでチームは再び一歩前に出る。

 大分U-18も同点を目指して、アクセルを踏み込むが、「押し込まれてはいましたけど、しっかり全員で声を掛けながら、入ってきたボールもしっかり跳ね返せていましたし、粘り強く対応できたのは良かったかなと思います」と話した水戸部とDF三浦隼太(3年)のセンターバックコンビを中心に、山形ユースの堅陣は揺るがない。

 ファイナルスコアは2-1。「今週のトレーニングはフォワードをやっていたんですけど、もともとセンターバックと両方やっているので、どっちも行ける選手なのかなと思っています。今日は良いシュートを入れてくれましたね」と秋葉監督も評価を口にした水戸部が、35分間の出場でこの日の主役を鮮やかにさらっていった。


 実は全国大会とは相性が良いのだという。「中2と中3の時も全国で決めていて、『全国は得意なのかな』ってちょっと思っちゃいました(笑)。今回もゴールを決める準備をしてここに来たので、決められて良かったです」。大舞台に強いという自覚は、何とも頼もしい限りだ。

 2つのポジションをこなせる能力は、自身の幅もチームの幅も広げてくれることは間違いない。「フォワードもセンターバックもできた方が自分の将来的にもいいですし、監督にも『いろいろな場面でどっちもできたらいいね』とは言われています。どっちでも対応できるのが自分の強みかなと思うので、今日はちゃんと自分の仕事をできたのかなと思います」。任された場所で、任されたことを、全力でやり切る。その姿勢を貫くことで、さらなる成長を追求し続ける。

 初戦は勝ったが、まだまだ試合は続いていく。「まだ何も決まったわけではないですし、ここからが本当の戦いだと思うので、次の試合もフォワードとセンターバックのどちらで出ても、自分の役割をまっとうできるように頑張りたいです」。

 山形ユースの中で確かな存在感を放ち始めている、センターバックとフォワードの“二刀流”をこなす16歳。次はどのポジションでピッチへ解き放たれるかも含めて、この男の躍動から目が離せない。



(取材・文 土屋雅史)
●第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集

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