1年生FWが2戦4発と爆発中!! 鹿島ユースFW吉田湊海が狙うは昨季のU-15大会に続く日本一&MVP&得点王
ゲキサカ / 2024年7月24日 7時15分
[7.23 クラブユース選手権(U-18)GL第2節 鹿島ユース 2-0 京都U-18 山口きらら博記念公園サッカー・ラグビー場]
2戦4発。プレーでもハートの強さでも頭抜けている。とても1年生とは思えない。それぐらい堂々としていた。U-16日本代表で10番を背負う鹿島アントラーズユースFW吉田湊海(1年=FC多摩ジュニアユース)が自身初のクラブユース選手権(U-18)でゴールを重ね、力強くチームを牽引している。
22日に開幕したクラブユース選手権(U-18)。鹿児島U-18とのグループリーグ初戦でハットトリックを達成し、チームも4-0で勝利した。そして、勝ち点3を挙げれば、準々決勝進出に王手が懸かる23日の第2節京都U-18戦。トップチームで小笠原満男氏(現・鹿島テクニカルアドバイザー)がかつて背負い、現在は鈴木優磨が託されている背番号40を身に纏った1年生はこの試合でも勝負強さを発揮した。
開始7分。MF中川天蒼(2年)が左CKを蹴り込むと、170cmのストライカーは大柄な相手DFに割って入った。「相手がゾーンに近い形で守っているなかで、自分は最初にGK前に行ってスッと後ろに下がった。そのタイミングで良いボールが来たので、うまく頭で合わせられた」。 冷静なポジショニングでネットを揺らし、チームに貴重な先制点をもたらした。
以降は前線で正確なボールスキルとキープ力で攻撃の起点となりつつ、守備でも貢献。2度追い、3度追いは当たり前。そう言わんばかりのハードワークで連戦をもろともせず、ファーストDFの役割を遂行した。
「クラブユース選手権を戦っていくなかで、連戦はどのチームも当たり前。その中でどんなプレーができるのかが大事になる。他の人もそうかも知れないけど、自分自身は疲れていても走らないといけないし、良いプレーを続けていく必要があると思う」。試合後に言い切った吉田はその言葉に恥じぬパフォーマンスを披露。最後まで運動量は落ちず、攻守で圧倒的な違いを生んだ。
だが、柳澤敦監督はさらなる成長を促すべく、愛のある言葉で発破を掛ける。「まだまだボールに関わる回数が少ないし、チャンスを作る場面は多いけどミスも目立つ。決められるシーンもたくさんあるので、もっと上を目指すのであれば、 そこを固めていく必要がある」。
もちろん、本人も京都U-18戦の出来に納得していない。「結果は常に残さないといけないので」。現状に満足せず、上を目指す姿勢からは”1年生だから”という甘えは全く感じられない。FWとして矜持も芽生えつつあり、吉田の言葉からも想いが見て取れる。
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