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恩師、先輩の影響で思考、プレースタイルも変化。立正大淞南のエースFW三島拓人が「怖い」ストライカーへ大変貌

ゲキサカ / 2024年7月25日 21時7分

立正大淞南高のエースFW三島拓人(3年=玉湯SC出身)がDFの前に潜り込んでゴール

 思考も、プレースタイルも変わり、「怖い」ストライカーへの変貌を遂げている。立正大淞南高(島根)は、27日開幕のインターハイを前に第13回堺ユースサッカーフェスティバルへ参加。23日の国見高(長崎)戦は先制されたが、エースFW三島拓人(3年=玉湯SC出身)が全3得点に絡む活躍を見せ、3-1で逆転勝ちした。

 後半、裏抜けで同点に繋がるPKを獲得すると、さらに前線での落ち着いたラストパスで勝ち越し点をアシストした。そして、終了間際には、相手優位な状況の競り合いから強引にDFの前へ抜け出す。そのまま右足でダメ押しゴール。ゴールへの直線的な動きから、国見の強靭なDFを制しての一撃は非常にインパクトがあった。

 昨年までは、技巧派のレフティーという印象。本人も「自分も、何かさばく役が得意っていうのを自分の中で思っていて……」と認める。「でも、最近になって、自分の強みってもっとあったんかな。こっちなんかなと。プレースタイルが変わったっていうか。一番理解してくれている南(健司総監督)先生もそうですし、野尻(豪監督)先生の言われてることを、やり続けた結果が多分、今に繋がっていると思います」と加えた。

 これまでもFWを務めていたが、ゴールを第一に考えることができていなかったという。それが、「今年になって自分が結果を出すっていう気持ちも強くなったのもそうですし、ボール持ったらほんとゴール狙うっていう気持ちが一番についてきた」。思考の変化。それは今年、教育実習で訪れた先輩の影響が大きかったようだ。

 立正大淞南OBの大阪体育大FW古山兼悟(4年)は大学サッカー界屈指のストライカーで25年からのC大阪内定を決めている。三島拓はその先輩と接し、プレーを見て、FWとして最も必要なことを理解。そして、自分を変えた。

「教育実習でプロ内定してる兼悟君が来てくれて、ほんと、サッカーにはそういう考えもあるんやっていうのも気付かされたし、兼悟君は点取るためにほんとに全部動いてるし、DFとの駆け引きとかも見て学ぶこともあった。まだ全然なんですけれども、見て、真似していくうちに、自分も点取る意識だったり、最後の精度っていうところは上がったかなと思います」。国見戦のDF前に潜り込む動きも古山から教わったモノ。7月のプリンスリーグ中国で1試合4発も記録しているFWは、「とにかく、(古山先輩のように)相手の嫌なことをし続けたら点が取れるようになった」と頷いた。

 同じくスピード、強さのあるFW若槻大雲(2年)との2トップ、多彩なアタッカー陣はインターハイ出場校トップクラスの破壊力。CB三島典征(3年)、CB高麗空飛(3年)を中心としたDF陣も力があり、立正大淞南はインターハイで過去3度の3位超え、全国制覇に挑戦する。

 三島拓は「エースワンナンバーの17番付けさせてもらってて、本当に自分が結果出さないといけないって思う。 本当、覚悟決めてやれてるんで、本当に試合を通して焦れないことかなって思います。一本のシュートが入らなくても、試合で一回は絶対チャンス来るんで、その一本を決め切るかとか、試合通してミスしても、焦れずに70分間通してやっていけるかが、自分の中では一番大事なのかなと思います」。かつて古山も背負った17番の後継者がその一本を仕留めて勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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