W杯予選の質問制した久保建英「今は僕らじゃなくオリンピックに注目して」なでしこJにもエール

MF久保建英

[7.25 国際親善試合 G大阪 0-1 ソシエダ パナスタ]

　ソシエダ所属のMF久保建英が25日、国際親善試合ガンバ大阪戦の試合後に報道陣の取材に応じ、パリオリンピックを戦う男女の日本代表チームにエールを送った。

　久保がパリ五輪代表に話題を向けたのは、9月に開幕を控えるA代表の北中米W杯最終予選に関する質問が飛んだ時のこと。質問を制する形で「(最終予選は)ここからまた難しい戦いが始まるけど、まず今は僕らじゃなくてオリンピックのほうに注目してもらえればなと思う」とキッパリ言った。

　男子のU-23日本代表は久保と同じ2001年以降に生まれた選手が対象。前回の東京五輪に出場していた久保は所属クラブの招集許可が下りず、2度目の五輪参加は実現しなかったが、同世代の戦いには今も関心を持っているようだ。

　25日未明に行われた大会初戦パラグアイ戦(◯5-0)は「さすがに今日(ソシエダの)試合があったので見ていない」というが、その結果や組み合わせは頭に入っている様子。パラグアイ戦について「結果だけ見たら5-0ですごくいい内容だと思うし、初戦に勝つとグループリーグ突破の確率が6割と言われているくらいに大事だと言われているので、まずは勝てて良かったと思う」と述べつつ、今後の展望を描きながらエールを送った。

「ただ、僕が知っている情報だとマリとイスラエルはどちらもいいチーム。(対戦相手は)合ってますよね?マリとイスラエルは初戦で引き分けて、向こうは次こそ勝たないといけないと思っている。でも日本は前回(3月の国際親善試合で)マリに負けていると思うし、そこを含めて選手たちも燃えていると思う。次の試合は僕もヨーロッパに戻って見られる時間だと思うので楽しみにしています」

　グループリーグの結果次第では、準々決勝で久保の同僚らが選出されているスペインとの対戦が組まれる可能性もある。ただ、スペイン戦という点では、まずはこの日の深夜に組まれているなでしこジャパンの大会初戦が気になっている様子。今月14日の五輪前最後の壮行試合を金沢市で現地観戦していた久保は次のように語った。

「それこそなでしこジャパンが今日スペインと対戦するので。時間的にこのあと飛行機に乗るので見られるかはわからないけど、スペイン対日本みたいな構図で僕的にはアウェーになるけど勝ってくれたらいいなと思います」。ビッグクラブ移籍の噂が浮上しサッカー界の話題の中心にある久保だが、その関心は日本を背負って戦う選手たちの姿に向けられているようだ。

(取材・文　竹内達也)
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