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負傷者続出…短期決戦の厳しさ説く熊谷紗希「こうなることがあり得るのが五輪」「いるメンバーでやるしかない」

ゲキサカ / 2024年7月26日 4時15分

DF熊谷紗希

[7.25 パリ五輪GL第1節 日本女子 1-2 スペイン女子 ナント]

 負けた悔しさ、負傷した仲間の悔しさを噛みしめ、次戦に目を向けた。後半21分、日本女子代表(なでしこジャパン)不動の右SB清水梨紗が負傷。担架で運ばれ、ピッチを後にした。キャプテンDF熊谷紗希は「もちろん、私はまだ梨紗の状況は把握していない」と前置きしたうえで「一番悔しいのは梨紗だから」と思いを語った。

 日本は優勝候補スペインに挑み、前半13分に先制に成功。だが、その後は守勢が続いて前後半で2失点。初戦は黒星スタートとなった。熊谷は「最低でも勝ち点1くらい……というところはあったが、いまはこの結果を受け止めて、次に向かうしかない」と気持ちを切り替える。「まだまだ戦いは始まったばかりで、すぐに次の試合が来る。そこに向けていい準備をしたい」と力を込めた。

 ただ、ここにきて不安要素が増えている。日本は清水が負傷し、さらに練習で別メニューが続いていた北川ひかるや林穂之香もバックアップメンバーと入れ替わった。

 北川と林に関して、チームは初戦24時間前まで可能だったバックアップメンバー4人を含めた22人外の選手との入れ替えを行わず。池田太監督も「日に日にチームでトレーニングしている状態」と復調をほのめかしていた。スペイン戦のウォーミングアップにも姿を見せていたが、直近の試合に間に合うかどうかは不透明だ。

 熊谷は登録人数が少ない五輪ならではの戦い方を強調する。「こうなることがあり得るのがオリンピック」。そのうえで「いるメンバーでやるしかない」と決意を新たにする。

「梨紗の分まで残っている自分たちがやるしかない。もし梨紗が戻ってこれるなら、そこまで自分たちがつなげなきゃいけない。本当にもうやるしかない」。日本は中2日を開けた28日にグループリーグ第2節でブラジルと対戦する。

(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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