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[MOM4780]大宮U18FW磯崎麻玖(3年)_土壇場で貫いたのは「自分を信じる力」。背番号9のエースがGS突破を手繰り寄せる劇的決勝点!

ゲキサカ / 2024年7月27日 9時52分

 70+3分。キャプテンのDF大西海瑠(3年)とDF藤原朝日(2年)が左サイドを崩すのを見て、一瞬で狙いは定まった。「あそこに入って行くというのが、自分の武器でもありますから」。ポイントはニア。藤原がクロスを上げた瞬間に、全力で信じたポイントへ飛び込んでいく。

 頭にボールが当たった感触は間違いなくあった。放たれた軌道は左スミのゴールネットへ突き刺さる。「朝日が良いクロスを上げてくれたので、後は入って行くだけでしたし、ああいうプレーは今練習でもやっていて、狙い通りのゴールだったなと思います。マジで嬉しかったです!」。

 すぐさまチームメイトが興奮した顔で駆け寄ってくる。これがエースの仕事。土壇場で生まれた磯崎のゴールでとうとう勝ち越した大宮U18は、6分間のアディショナルタイムも確実に、丁寧に、潰していく。そして、聞こえてきたのは試合終了のホイッスル。この日唯一のシュートできっちり獲物を仕留めたオレンジのストライカーが、自身の存在を強烈にアピールして、一番大事な結果をチームに力強くもたらした。


 丹野監督がこの日の試合前に、磯崎と交わしたやり取りの話を可笑しそうに教えてくれた。「試合前に『まだクラブユースでゴール決めてないよね』という話をして、『今日決めてくれるんだろうな』って(笑)。でも、見事に決めてくれましたね。これが彼にとって自信に繋がってくれたら凄くいいなと思っていますし、彼の頑張りが結果に結び付いてくれて、それを自信に変えながら、もっと成長してくれたらいいなと思います」。つまりは指揮官も、この男の真価を心から信じていたのだ。

「ここからは歩みを止めちゃいけないというか、もう止まらずにとにかく成長していきたいと思いますし、このゴールを次のステップに繋げられればなと思っています」と個人のことについて触れたあと、すぐに視線はここから先の試合へと向けられる。

「自分たちのプレーをしたいですね。強いプレッシャーを掛けたり、相手コートでコンビネーションで剥がしていったり、そういうところにチャレンジしたいですし、そういうところをここからMAXで3試合、見せていきたいなと思っています」。

 いよいよ覚醒間近。192センチの体躯を誇る、若きオレンジ軍団の背番号9。磯崎麻玖のさらなる爆発は、チームみんなで掲げた日本一という揺るがぬ目標を成し遂げるためには、絶対に欠かせない。



(取材・文 土屋雅史)
●第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集

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