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タフな相手を乗り越え、まずは全国1勝。昌平・玉田圭司監督「僕もそうだし、選手も凄くいい経験だった」

ゲキサカ / 2024年7月27日 20時42分

 尽誠学園はリードを奪われたものの、テクニカルな選手の並ぶ昌平に対して守備でもアグレッシブな戦い。東川ら各選手のアプローチの距離が良く、昌平にドリブル突破を許さない。そして、毛利がセカンドボールを回収して攻撃に移るなど反撃。森陽介監督が「個人戦術の高い子が3年生中心に多いんで、今年の自分たちの色を出せて戦えたと思います」というように、自分たちの良さを強敵にぶつけていた。
尽誠学園はアグレッシブな戦いを見せた
 昌平は19分、三浦の右足ミドルが枠を捉える。尽誠学園GK冨家は一瞬、逆を取られかけたがよく反応してセーブ。冨家はその後も大谷、三浦の枠を捉えたシュートを横っ飛びで弾き返し、接戦に持ち込む立て役者になっていた。

 加えて、尽誠学園は林、稲田の両CBも注目FW鄭相手に競り合いで健闘。昌平は大黒柱の大谷が厳しいマークを受ける中、三浦が鋭いターンや巧みなフリック、正確なサイドチェンジ、シュートで攻撃を牽引していた。だが、全体的に慌てて攻めてしまうシーンも多く、なかなか2点目を奪うことができない。後半12分に本田の突破から岩谷の放ったシュートも相手DFにブロックされてしまう。
昌平MF大谷湊斗主将は厳しいマークを受ける中で奮闘
 1点差で食らいついた尽誠学園に歓喜の瞬間。後半15分、左サイド後方から山口が右足FKを蹴り入れる。追い風で伸びたボールは、目測を誤った昌平GKの頭上を越えてそのままゴールイン。歓声の後押しを受けた尽誠学園が一気に畳み掛けようとする。直後に杉田を古家へ代えると、18分には杉田のパスから石川が枠へ右足シュートを放った。

 昌平は22分、本田と岩谷に代え、MF鈴木宏幸(3年)とMF長璃喜(2年、U-17日本高校選抜候補)を投入した。尽誠学園に良い形でセカンドボールを拾われるシーンが増えていたが、交代出場の鈴木が回収力を発揮。また、「今年は点取られても倍ぐらい取れる力は前線の選手は持ってると思う」という大谷がボールを失わずに運び、崩しに係わるなど相手の勢いに呑まれない。そして、山口の左足シュートなどで勝ち越し点を目指すと33分、山口の右CKをニアの上原が頭でゴール左に決めた。
後半33分、昌平DF上原悠都が決勝ヘッド
 尽誠学園は後半35+6分にMF上岡千隼(3年)を投入したが、テクニカルな相手にボールを保持されて攻撃回数を増やすことができず。1-2で敗れた。森監督は「勢いや流れはもう同点の後は良かったと思います。ただ、ラストパスがずれるシーンが3回か4回あったと思うんで、この辺りがやっぱり日常の積み上げなのか、相手の方が少し良かった」と残念がる。それでも、「プラン通り、選手たちはよくやったと思います」と教え子たちを讃えていた。

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