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焦らずにジャブを繰り出し続けた静岡学園、残り“4分の1”から初出場・興國に逆転勝利!!

ゲキサカ / 2024年7月27日 23時26分

静岡学園高が鮮やかな逆転勝利

[7.27 総体1回戦 興國高 1-2 静岡学園高 Jヴィレッジ]

 令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技が27日に開幕し、静岡学園高(静岡)が興國高(大阪1)に2-1で競り勝った。勝った静岡学園は、28日の2回戦で東山高(京都)と戦う。

 前年の記憶が蘇りかねない流れだった。静岡学園は優勝候補として臨んだ昨年、明秀日立高(茨城)に先制を許し、その後に追い付くも、最後に勝ち越されて1-2と敗戦。初戦で大会を去っている。そして今年の初戦もまた、先制したのは静岡学園の対戦相手だった。

 前半20分、興國FW安田光翔(2年=セレッソ大阪U-15)の先制弾が静岡学園のゴールネットを揺らす。その後もボール支配率では上回り、ペースは握っていても決定的にゴールへ迫るシーンはなかなか増えなかった。興國GK高山颯大(3年=長野FC)の繰り出す正確無比なロングフィードを起点とする攻めにも苦しめられ、先制されたチームゆえの難しさを感じる流れだった。

「正直、僕は焦っていました」

 苦笑いとともにそう振り返ったのは主将のDF野田裕人(3年=F.C.DIVINE)。もどかしい試合展開に気持ちが急いていたと振り返る。

「後半のインターバル(飲水タイム)が来るのもめちゃくちゃ早く感じて、『あと4分の1で終わっちゃうのか』と思っていました」

 ただ、「チームの仲間が本当に焦らず、『ゆっくり攻めて』点を決めてくれた」とも振り返るように、チームとして縦に急ぎ過ぎるようなことはなかった。

 これに対し、「ラッキーな先制点で逆に消極的になってしまっていた」と振り返る興國の六車拓也監督は、そんな静岡学園をこう観ていた。

「ボールをしっかり持った上で、ジャブのようにずっと繰り出してきた、静岡学園さんらしい攻撃が少しずつ効いていて、後半になって特に(ダメージとして)効いてきた」(六車監督)

 後半20分、静岡学園はMF天野太陽(3年=大阪市ジュネッスFC)のCKからDF関戸海凪(3年=静岡学園中)が粘り強く押し込んで同点とすると、その4分後にはMF堀川隼(3年=VIVOFC)が高い位置でのボール奪取からそのままミドルシュートを流し込み、逆転に成功。一気に試合をひっくり返してみせた。

「去年は何もやり切れなかったし、自分たちのサッカーをできなかった。(引かずに)やり続けようと思った」(野田)

 その後は興國も猛反撃を見せ、後半アディショナルタイムには、高山のロングキックから裏を取ったFW芋縄叶翔(2年=長野FC)が抜け出してのシュートがポストを叩いたが、リバウンドボールは忠実に戻っていたDF岩田琉唯(3年=1FC川越水上公園)がしっかりクリア。最大のピンチも切り抜けた静岡学園が激戦区大阪を制した初出場校の挑戦を退け、2回戦へと駒を進めた。

 静岡学園・川口修監督は「去年も初戦で敗退していて、先に失点しないことが(勝つための)大前提だと思っていた。ただ、攻めなければいけないとなったことでうまく噛み合ったところもあった」と総括。その上で、「まだまだ自分たちはチームとして完成していないし、課題も多くある。少しずつ課題を解消しながら、経験を積み上げていければ」と、2回戦以降の戦いを通じ、さらにチームをレベルアップさせていくことも強調した。

(取材・文 川端暁彦)
●全国高校総体2024特集

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