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[MOM4788]作陽学園FW大西卓磨(3年)_自身の“タイプ”は分かっている…「愚直に頑張れる」攻撃の核が勝利を引き寄せる2アシスト

ゲキサカ / 2024年8月5日 14時54分

2アシストで勝利へと導いた作陽学園高FW大西卓磨

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 インハイ1回戦 近大和歌山高 0-2 作陽学園高 JヴィレッジP7]

 作陽学園高(岡山)が4年ぶりのインターハイ出場を果たす原動力となったのが、FW久城壮司(3年=FCフレスカ神戸)とFW大西卓磨(3年=イルソーレ小野FC)の2トップだ。決して速さや強さ、上手さが際立つタイプの2人ではない。「愚直に頑張れる2トップ」と評するのは酒井貴政監督で、とにかく前線でチームのために頑張れる。

 上手く行かない場面もあるが、それでもチャレンジを続けるのが2人の良さでもある。「できる、できないは別にしてやろうとする。とにかくやって、理解しようとしているので、ミスしても“次はこうしよう”と工夫する。アクティブラーニングではないけど、チャレンジをたくさんするから、どう伸びていくか楽しみ。彼らには未来がある」。そう指揮官が口にするのも頷ける2人だ。

 近大和歌山(和歌山)との一戦で、決して派手さはないが、勝利を引き寄せるプレーを続けたのは大西だった。前日の1回戦、山形明正(山形)戦は自身初の全国大会で緊張もあった。前線にスペースがありながら、ボールが入ると焦ってしまい、簡単にボールロストしていたという。

「昨日は全く良いプレーができなかったので、今日は気持ちを切り替えてプレーしようと思っていた」。そう意気込んだこの日は前日の反省を生かし、前線で落ち着いたプレー。「自分たちがまずは身体を張らなければいけないと、久城と僕はずっと思っている」と続ける通り、ロングボールを意図的に増やした前半半ばまではターゲット役として泥臭くプレーする。途中からはサイドを使う動きを増やし、身体の強さを生かしたためから見せ場を作り始める。

 狙いが見事にハマったのは後半の半ばから。後半17分には前線でのためから、MF飯田龍之進(3年=FCフレスカ神戸)のゴールをアシスト。続く20分にも久城からのパスを受けると、「吉田の特徴は足の速さ。相手が少し前のめりになっていたので相手の裏に落とせば吉田は行ってくれるかなと思って、パスを出した」と素早く前方左にスルーパス。フリーで抜け出したFW吉田央(3年=アリバSC)がドリブルからの得点を決めて、近大和歌山を引き離した。「今大会はまだ点が取れていない。FWとしては点が取れないと満足できない」と本人は反省するが、献身的な守備を含め、チームへの貢献は大きい。

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