百戦錬磨の貫禄…熊谷紗希がPKで緊張しない理由「私のなかでPKは生き物」
ゲキサカ / 2024年7月29日 4時46分
[7.28 パリ五輪GL第2節 日本女子 2-1 ブラジル女子 パリ]
決めなければグループリーグ敗退の可能性も大きくなっていた。日本女子代表(なでしこジャパン)を救ったのはキャプテン・熊谷紗希。0-1で迎えた後半アディショナルタイムにPKを獲得すると、池田太監督からキッカーを託された。「もうやるしかないという気持ち。なんとしてもチームを助けたいなと思った」。冷静に右足シュートを決め、逆転勝利につなげた。
試合序盤からブラジルに流れを握られた。激しい攻撃を受けるも、なんとかしのいだ。前半終了間際にはPKを獲得。しかしFW田中美南のキックはGKに止められ、先制点は奪えなかった。
後半早々に失点すると、0-1のまま90分間が経過しようとしていた。すると、MF谷川萌々子のドリブルが相手のハンドを誘発。後半アディショナルタイム2分過ぎ、熊谷がPKのスポットに立った。
「あの状況で勝ち点1が残るかどうかというところはすごく重要なところ。なによりも自分たちがほしい勝ち点だった。ただ、蹴る瞬間は本当に落ち着いていた。ボールに集中するだけ。でも、なんならあのときGKが見えちゃって、落ち着いて蹴れた」。熊谷のシュートで同点に追いつくと、直後には谷川のスーパーゴールで劇的逆転勝利を飾った。
直近ではPKキッカーは後輩に託していたが、2011年W杯優勝を決めるPKキッカーや女子チャンピオンズリーグ決勝のPK戦など、数々の大舞台でPKを蹴ってきた。緊張感という意味で、それらと今回のPKを比較はできないという。
「PKは私のなかで生き物だなと思っている。そのときそのときでかなり違ったシチュエーションがある。とにかくあそこに飲まれないこと。自分のリズムで蹴ること。そこだけに集中していた。いい意味で緊張はしなかった」
仲間からの「紗希さんお願い」という思いを背負った。「みんなの気持ちはわかっている。だからこそ決めたかった」。笑顔で語るキャプテンからは百戦錬磨の貫禄が漂っていた。
(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【パリ五輪】 「ラッキーガールが現れた」大竹七未氏が評価した19歳のスーパーゴールでなでしこジャパンが劇的逆転勝ち
スポーツ報知 / 2024年7月29日 5時30分
-
なでしこ19歳の逆転弾は「見事な一撃」 劇的展開をFIFAも絶賛「最もドラマチック」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月29日 5時10分
-
日本vsブラジル 試合記録
ゲキサカ / 2024年7月29日 4時46分
-
19歳谷川がなでしこJ救うスーパー逆転ゴール! 猛攻ブラジルに劣勢も…熊谷PK含む終盤2発で勝ち点3奪取
ゲキサカ / 2024年7月29日 2時35分
-
“崖っぷち”なでしこジャパンがブラジルに劇的逆転勝利 後半アディショナルタイムに2点奪う 【パリ五輪】
日テレNEWS NNN / 2024年7月29日 2時1分
ランキング
-
1【バスケット】富永啓生絡めるカリーへの質問が物議「リスペクトない」「NHK的外れすぎ」
東スポWEB / 2024年7月28日 20時6分
-
2【RIZIN】朝倉未来 平本蓮に138秒で衝撃TKO負け…ぼう然の表情、現役引退で格闘技人生終止符か
スポニチアネックス / 2024年7月28日 20時42分
-
3女子バレー日本、強豪ポーランドに1-3逆転負け 男子に続き黒星発進、引退・古賀紗理那は27得点奮闘も実らず
THE ANSWER / 2024年7月28日 21時51分
-
4阿部一二三が連覇!号泣から7時間…詩はスタンドで歓喜の涙 東京五輪から無敗で日本柔道50個目金メダル
スポニチアネックス / 2024年7月29日 0時59分
-
5パリ五輪柔道男子・永山竜樹を絞め続けたガルリゴス“悪魔の6秒”大炎上!批判殺到「殺人未遂と変わらない」
よろず~ニュース / 2024年7月28日 15時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください