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ダブルエースの一角不在も「いい競争」。充実の帝京長岡が4-0で初の3回戦進出

ゲキサカ / 2024年7月29日 12時41分

 帝京長岡は柳田や水川、和田らが距離と角度を意識しながらのパスワークで龍谷を翻弄してシュート。龍谷は25分に早くも1枚目のカードを切り、MF大城侑昊(3年)を送り出す。だが、帝京長岡は直後の26分にも和田のスルーパスから柳田の右足シュートが左ポストを叩く。そして、28分、和食の右CKから下田が追加点を奪う。6人が縦に並び、各々前者の肩に手を当てて前進した状態から分散。大外でフリーの下田が右足ダイレクトでゴールへ突き刺した。
前半28分、右CKで帝京長岡は“トレイン”から追加点帝京長岡CB下田蒼太朗が鮮やかにゴールネットを揺らした
 龍谷は直後にMF惠本慶人(3年)、FW中村太朗主将(3年)、FW 泉雄太(3年)を同時投入。中村のセットプレーから相手ゴールに迫る。太田監督も「もうやるしかないから、逆にフレッシュにやってくれたっていうのは評価できると思います」と評したように、流れの悪い状況で投入された選手たちがチームに加えたエネルギー。また、GK原田のファインセーブでこれ以上の失点を阻止する。
龍谷はゲーム主将のGK原田浩斗中心に踏ん張る龍谷は空中戦などバトルで引かずに戦った
 後半、「もう積極的に。もう失うもんないから、もう俺たちは行くしかないっていうので、前から行った」(太田監督)という龍谷はウイングハーフが相手のサイドバックまでプレス。1、2人目で取り切れなくても、シュートまで持ち込まれる回数は明らかに減っていた。成長株の橋本が前に出てボールを弾き返すなど奮戦。そして、各選手が献身的に走り、戦っていた。

 だが、帝京長岡FW安野のラインブレイクに重心を下げられ、また相手の切り替えの速い守備に苦戦。帝京長岡は下田や香西の奪い返しからまたチャンスを作り出していく。その帝京長岡は後半、DF西馬礼(2年)、MF山口弘葵(3年)、FW上田十輝(2年)をピッチへ。28分には西馬の左CKから、再び奇策セットプレー“長岡花火”で追加点を奪う。

 5選手が手を繋いで円陣を作り、中央に1人を配置。その状態で前進して散開すると、大外の下田が頭でゴールを破った。この後、ともに無失点に貢献した遠藤と小林に代えてGK仲七璃(1年)とDF桑原脩斗(2年)を投入。31分には山本が相手MF野口の突破を止めてガッツポーズと咆哮でチームメートと引き締める。
後半28分、左CKからCB下田蒼太朗がこの日2点目のゴールこれで4-0
 DF早川暖人(3年)を投入した龍谷も、中村が大城や野口のパスからシュートを打ち込むなど諦めずに1点を目指す。だが、最後まで相手ゴールを破ることはできなかった。帝京長岡は2019、2020年度の選手権で3位に食い込んでいるが、インターハイは初の3回戦進出。古沢監督は「8回目にして初めて休息日を頂きました」と微笑み、「相手(東海大相模)は2試合目なんで、そういった意味では疲労をしっかり取って、次、2試合連続でっていう形で、いい準備をしたいなと思います」と語った。
後半、龍谷はMF中村太朗主将(3年)ら各選手が積極的に前へ
 また、山本も「チームの歴史を1つ前に進められたのは嬉しいことなんですけど、まだ2回戦っていうのが正直な感想なんで。ほんとに1試合1試合大事に戦った先に、優勝っていう目標が見えてくるのかなと思ってるんで、次の試合に向けていい準備をしたいなと思います」と引き締めた。ダブルエースの一角を欠く中でも、“もう一人のエース”安野が相手の脅威になり続け、3アシストの1年生MF和食らも活躍。多彩なセットプレーを含めて強さを示した帝京長岡がこの夏、まだまだ歴史を塗り替える。
帝京長岡はインターハイで初の3回戦進出
(取材・文 吉田太郎)

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