エース不在・パリ五輪連敗危機のオーストラリア女子代表、怒涛の反撃で2-5→6-5大逆転勝利

オーストラリアが大逆転勝利

　日本女子代表(なでしこジャパン)がブラジルから劇的な勝利を収めた28日、パリオリンピック女子サッカーではオーストラリアも大逆転での白星を獲得した。ザンビアを相手に2-5から4点を返し、グループリーグ突破に望みを繋いだ。

　オーストラリアはエースのFWサム・カーが1月に負傷し、大会に間に合わなかった。迎えた初戦はドイツに0-3で敗れると、2戦目のザンビア戦では2-4と2点ビハインドで前半を終える苦しい展開に。さらに後半11分にも失点し、3点差とされた。

　痛恨の2連敗がちらつく中、オーストラリアは怒涛の反撃を見せた。失点直後の後半13分にオウンゴールですぐさま2点差に戻す。続く同20分にはDFステフ・カトリーがGKのキャッチミスを誘うFKで4-5とした。勢いは止まらず、同33分にカトリーがPKを決めて追いついた。

　5-5としたオーストラリアは後半45分、カトリーのスルーパスに抜け出したFWミシェル・ヘイマンがGKとの1対1を制してゴール右に流し込み、ついに逆転。そのまま試合終了となり、6-5で撃ち合いを制した。

　この勝利でオーストラリアは勝ち点を3とし、2位のドイツと勝ち点で並んだ。最終節は2連勝中のアメリカと対戦。引き分け以上でグループリーグの突破が決まり、敗れて3位にとどまった場合は他組の結果次第となる。
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