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新指揮官も信頼の“最年長”…日本ツアー未勝利に奮起した伊東純也が先制アシスト「これ以上、失態は晒せないなと」

ゲキサカ / 2024年8月1日 0時51分

[7.31 国際親善試合 町田 0-2 スタッド・ランス Gスタ]

 プレシーズンの日本ツアーは3試合目に入り、コンディションも上がってきたようだ。スタッド・ランスMF伊東純也はこの日、FC町田ゼルビアとの親善試合に右ウイングで先発し、前半に力強いドリブル突破からのクロスで先制点をアシスト。その後も合計約70分間のプレーで身体のキレを見せ、「うまく試合に入れたと思う」と手応えを口にした。

 この日、伊東がマッチアップしたのは今夏湘南から加入した元日本代表のDF杉岡大暉。対人能力に強みを持つ左SBだが、伊東は序盤から股抜きドリブルや鋭い切り返しで先手を取り続けた。「日本にいた時も何回かマッチアップしたことがあって、なんとなく雰囲気は掴んでいた」。

 また前半29分の先制アシストの場面では、後ろから身体ごと止められかけたが、持ち前のフィジカルを活かして強引に突破。伊東は「コンディションも上がってきたのでフィジカルで上回っていこうと思っていた。町田はロングボールが多かったのでちょっと海外っぽいかなというところで戦いやすかった」と胸を張った。

 今回の日本ツアーは7月24日の磐田戦(△1-1)、27日の清水戦(●0-3)に続き、町田戦で3試合目。試合の合間も激しい練習を続けているといい、そのぶん疲労は溜まっているようだが、身体のキレは増してきている印象を受ける。

「(試合の合間は)修正する時間すらほとんどなくて、リカバリーもしてないんで。キャンプの位置づけなので試合前日にめちゃくちゃ練習しますし、その中で試合でも勝たないといけないというところで難しい中でやっていますけど、疲れはあっても徐々に身体は動くようになっていると思います」

 そうした中、コンディション面以外にも印象的だったのが、伊東の試合中の振る舞いだ。スタッド・ランスは10代のBチームの選手も多く入り交じるメンバーで日本ツアーを戦っているが、周囲の選手に指示を出す姿がしきりに見られ、チームを背負う責任感をにじませている。

 そのことについて伊東自身は「自分のやりやすいように指示を出しているところ。あとは最年長なので、うまく攻撃の部分では自分のやりたいように伝えられればなと」と冷静に話す。だが、そんな姿には指揮官も全幅の信頼を置いているようだ。

 試合後、今季就任したルカ・エルスネル監督に若手の中で伊東が果たす役割について問うと「我々のクラブのモデルとして若い選手を育てるのが基本的にあるし、若いポテンシャルを持った選手を使うのは大事」と起用の意図を述べつつ、「伊東のように経験が多く、クリエイティビティを持った選手がいることで、若い選手が彼らを真似てレベルを上げていけるんだ」と話してくれた。

 シーズン開幕を目前にチームビルディングが進む中、自国での活動が続く伊東は欠かせない役割を担っているようだ。またそんな伊東だからこそ、この日の勝利には親善試合といえども、大きな価値を見出していた。

「(町田は)どちらかと言ったらタイプ的には似ているので、こういうタイプに負けてちゃダメだなと。フィジカルとかで上回っていく部分を見せられたのかなと思う」

 そう振り返った伊東は「最初の2試合は本当にキツくて、今日もめちゃくちゃキツかったけど、その中でも監督がキツイ中でも(清水戦の)あの負けはないっていうことで、今回は気持ち的にも入っていた。これ以上失態は晒せないなということでうまく試合に入れたと思う」と手応え。日本ツアー最終戦となる8月3日の神戸戦に向け、前向きなメンタリティーを垣間見せつつスタジアムを後にした。

(取材・文 竹内達也)
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