帝京長岡がPK戦の末に青森山田を下す!! 「負けパターン」を勝利へとつなげ、新潟県勢初の総体ベスト4進出!!
ゲキサカ / 2024年8月1日 7時8分
「後半になってから相手のポジションが流動的に動いてきたところを自分たちボランチ2枚でしか守れていなかった。間にも(ボールが)出てきたし、FWに縦パスを付けられた後、自分たちがプレスバックしても脇から、2枚、3枚出てきた。相手の運動量の方が多かった」。そう振り返るのはMF谷川勇獅(3年)で、青森山田は次々に湧き出てくる帝京長岡の選手を捕まえきれなかったのは痛手だった。
後半13分には左サイドから上げたFKが青森山田のDFに弾かれたが、反対サイドで拾ったDF桑原脩斗(2年)が中に低いクロスを上げる。このこぼれ球を拾った香西のシュートはGK松田がストップ。19分にはCKのクリアボールを右サイドで受けたDF水澤那月(2年)のクロスから永井がゴールを狙ったが、シュートは左に逸れた。
以降も帝京長岡がチャンスを作り、35+2分には右サイドを仕掛けたMF和食陽向(1年)から決定機が到来。ゴール前の安野がダイレクトで合わせたシュートは枠を捉えずことができず、勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。
チャンスを作りながらも1点が遠く涙を飲む試合を帝京長岡はこれまでたくさんしてきた。「いつもの負けパターン」(古沢徹監督)ではあったが、この日は違う。1人目のキックは枠外に飛んだが、2人目、4人目がきっちり成功し、青森山田に食らい付く。迎えた青森山田5人目のキックはGK小林脩晃(3年)が読みを的中。続く帝京長岡の選手がゴールネットを揺らし、1-1(PK3-2)で勝利した。
この白星によって帝京長岡は新潟県勢初となるベスト4進出を果たした。「PK戦であまり勝てたイメージがないので、一つ勝てたのは大きい。分が悪くないという自信に繋がると思います」と話すのは山本で、青森山田とフィジカル勝負で渡り合えた経験もプラスに働くだろう。最高記録を更に上書きしていくために、準決勝でも帝京長岡らしく足元に拘りながらも、タフに戦っていく。
(取材・文 森田将義)
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