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市立船橋は2年連続で準々決勝敗退。現状の力を認め、「もっともっと」大きく変わる

ゲキサカ / 2024年8月1日 21時25分

名門・市立船橋高は敗戦を糧に「もっともっと」大きく変わる

[7.31 総体準々決勝 市立船橋高 0-1 米子北高 JヴィレッジP3]

 最多10度目の優勝を目指したが、昨年に続き、準々決勝敗退。市立船橋高(千葉)のCB岡部タリクカナイ颯斗主将(3年)は、「自分たちのミスで崩れていっちゃうっていうのは、まだまだ僕たちの弱いとこなのかなって思いました」と唇を噛んだ。

 前半、押し込む時間を増やしていたが、「その中でやっぱ決め切れなかったっていうのもそうですし、また単純にセカンドボールとか中盤の球際のところはやっぱ相手の方が強かったので、やっぱそこが勝負の分かれ目だったかなって」と岡部は首を振る。

 球際の攻防については、波多秀吾監督も指摘する。「向こう(米子北)はそれを最大の強みとしてると思うので、そこで一工夫変えなければいけない。もし、同じ土俵でやるんだとしたら、そこはちゃんと圧倒しなければいけないという、そこは中途半端だったなと思います」。市立船橋は球際、切り替え、運動量が三原則。だが、相手が強みとする球際で差をつけることができなかった。
米子北の球際の強度の高さに苦戦を強いられた
 米子北高(鳥取)はDFライン背後への攻撃を徹底。市立船橋は岡部らが1本目を跳ね返しても、連続攻撃を受けるなどシュートまでに持ち込まれてしまう。後半13分には浮き球の処理を誤り、失点。相手が5バックへ移行して守備固めする中、最後まで攻めあぐねてしまった。

「最後引かれたら攻め手がないってなるんじゃなくて、細かく繋ぐのか、サイドチェンジとか使って相手を揺さぶっていくのか。やっぱ自分たちから相手のブロックを崩していかなきゃいけなかったんですけど、その力がまだまだ自分たちはなかったのかなと思います」(岡部)。交代出場のU-17日本高校選抜FW久保原心優(3年)やMF峯野倖(3年)がゴール前へ潜り込もうとしたほか、クロスなどで諦めずに攻めるも、0-1で敗戦。1年前同様、インターハイ準々決勝敗退から選手権へ向かうことになった。
交代出場の10番FW久保原心優がゴールへ向かう
 この日は累積警告によってDF井上千陽(3年)が出場停止。波多監督は「(他に出場した)みんな頑張ってないとは思わないですけども、もっとやらなきゃいけないっていうのが、正直市船として外してはいけないところだと思うので、そこはもっともっと突き詰めていきたいなと思います」と語り、「選手たちがもっともっと大きく変わっていかなければいけない。そこは厳しく要求して、選手権を迎えたい」。U-16日本代表MF篠崎健人(1年)ら健闘した下級生もより大きな変化が求められる。
U-16日本代表の1年生MF篠崎健人らもまだまだ成長を求められる
 市立船橋は今季のプレミアリーグEAST前期11試合で未勝利。これから残留、そして選手権で昨年度の3位超え、日本一へ挑戦する。岡部は「自分たちの力の無さを認めて、プレミアはインハイ以上の戦いをしないといけないと思いますし、選手権はまず県も簡単な戦いじゃないですけど、夏と同じように県しっかり勝って、また全国の舞台に戻ってきて、今度は優勝できるように、一日一日練習を無駄にせず、頑張っていこうかなと思います」。今夏、激戦区の千葉県予選で連覇し、全国舞台で尚志高(福島2)に勝つなど3試合戦ったことは間違いなく貴重な経験。名門はまず、インターハイで学んだことを突き詰め、大きく変わる。
CB岡部タリクカナイ颯斗主将は「一日一日練習を無駄にせず、頑張っていこうかなと思います」
(取材・文 吉田太郎)

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