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カードトラブルにも臆さない「もらうべき必要があるなら厭わずにもらう」藤田譲瑠チマが覚悟を固める理由

ゲキサカ / 2024年8月2日 6時35分

MF藤田譲瑠チマ

 いつも通り淡々と、それでもどこか言葉に力強さを感じさせた。U-23日本代表は現地時間2日にパリオリンピック準々決勝でスペインと対戦する。2年前の親善試合で敗れた相手との再戦。MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)は「おそらく相手の選手たちも一緒だと思うが、自分たちも成長している。そういったものを自信を持ってぶつけられたら」と意気込んだ。

 2年前、2度目の欧州遠征でスペインと対戦した。当時はヨーロッパ勢との対戦経験も少ないなかで0-2と完敗。「(手応えよりスペインとの差が)自分には大きかった」(藤田)。その後は藤田を含めた多くの選手が海外に移籍し、またはJリーグで活躍を続けた。2年を経て成長した自負がある。「自分たちも戦ってきた経験がある。そういったものをうまく出せればいい。あとはやるだけ」と胸を張った。

 短期決戦にはさまざまなトラブルが潜む。日本はグループリーグ3試合を終え、警告を受けた選手が4人。準々決勝終了時点でリセットされるが、それまでに累積2枚の警告を受けると、準決勝は出場停止となる。4人のうち1人は藤田だ。

 チームの精神的支柱でもある藤田だが、目の前のスペイン戦のみに集中している。準々決勝で一度警告を受ければ準決勝は出場停止。それでも「正直、もうそこは気にしてられない」と力を込めた。

「もらうべき必要があるんだったら、全然厭わずにもらう」。自身の出場停止にも臆さない理由は、仲間への信頼だ。「次の試合はみんなに任せる。まずはチームが勝つことを優先したい」。何よりも勝利のために、スペイン戦ですべてを出し切るつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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