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昌平が神村学園下し、初V!元日本代表FWの玉田圭司監督就任1年目で夏の全国王者に!

ゲキサカ / 2024年8月3日 17時2分

 この後は昌平が主導権を握り返す。21分、左CKの流れから中松が2人をかわし、坂本が押し込もうとする。これは神村学園GK江田に阻まれたが、前からの守備でボールを奪い返し、それを保持しながら敵陣でプレーする時間を増加。そして、35+1分、自陣でボールを持った本田が相手選手2人を振り切る形で大きく前進する。ここから右サイドの山口が右足クロス。ファーから飛び込んだ長が右足ダイレクトで合わせ、1-1とした。

 今大会初失点を喫した神村学園だが、引きずることなく後半に臨む。3分、大成の左クロスがニアのDFに当たり、GKを越えたボールを吉田が頭で狙うもクロスバーをヒット。直後に崎浜をMF佐々木悠太(2年、22年U-15日本代表)に代え、10分には吉田とFW金城蓮央(3年、23年U-17日本高校選抜)を入れ替えた。

 昌平は12分、ゴール正面から崩しにかかり、右の山口が右足シュート。GK江田が足で止めたこぼれを繋ぎ、山口が今度は左足で狙うが枠を越えた。神村学園は中野、新垣、黒木の3バックが味方との挟み込みなど奪い返しで健闘。チーム全体が落ち着きを取り戻し、松下や鈴木が係わる形で狭い局面のパスも通しながら前進する。

 後半のクーリングブレイク直前には波状攻撃。セットプレーの本数も増やしていたが、昌平は空中戦に強い上原、安藤、鄭含めてゴール前で集中した守りを継続する。神村学園は21分、左サイドの大成が巧みなターンで抜け出し、左足シュート。だが、昌平GK佐々木が横っ飛びで止めた。

 神村学園は28分、左の名和田からのパスを金城が落とし、徳村がクロスバー直撃の右足シュート。そして29分、金城の右ロングスローのこぼれを松下が右足でゴールへ蹴り込み、勝ち越した。だが、昌平はここから大逆転。左サイドで大谷からのパスを受けた長が中へドリブルし、強烈な右足シュートを突き刺して同点に追いつく。さらに33分、大谷がPA左へ割って入り、長がクロス。これを鄭が頭でゴールに叩き込んだ。

 昌平はこの後、三浦とDF鈴木翔(3年)を入れ替える。上原が相手の決定的なシュートブロックするなど、集中した守りで試合終了。元日本代表FW玉田圭司監督就任1年目で夏の日本一に輝いた。

(取材・文 吉田太郎)

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