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号泣のキャプテン熊谷紗希…8強の壁越えるために「必要なこと」、晴れやかに語った“なでしこの未来”

ゲキサカ / 2024年8月4日 7時58分

DF熊谷紗希

[8.3 パリ五輪準々決勝 日本女子 0-1(延長) アメリカ女子 パリ]

 試合後には涙を流したが、その後はどこか晴れやかな表情を見せた。日本女子代表(なでしこジャパン)キャプテンDF熊谷紗希は今後の去就について「正直、今は何も言えない」とだけ口にした。

 事前キャンプから前途多難のスタートだった。DF北川ひかるが親善試合で負傷。初戦・スペイン戦では北川やMF林穂之香がメンバー外になった。また、DF清水梨紗がスペイン戦で怪我を負い、チームを離脱。苦しい台所事情のなかでグループリーグを戦った。

 それでも熊谷は「チームの成長をすごく感じた」と目を細めた。「みんなとだからここまで来れた。そういった成長はすごくうれしく思う。だからこそ、その先にも行きたかった」。短期決戦で戦いは難しくなる。東京五輪に続き、準々決勝で涙を飲んだ。

「このちょっとした何かで、ベスト8の壁をなかなか越えられない。この壁は自分たちが打破していかなければならないところ。勝ちたかったけど、これからまだなでしこジャパンの未来のためにできることで全力を尽くしたい」

 越えられない要因は「言葉で表すのはすごく難しい」という。

「自分たちがやれることをやり切って出したので、じゃあ何が足りなかったと言われたら難しい。運も足りなかったかもしれない。でも、やっぱりもっと自分たちが勝ち癖というか、勝つチームになっていくためには勝たなきゃいけない。内容云々じゃなく勝つ。勝てるチームというところでは、今日はアメリカが一枚上手だった」

「結果とともにだけど、思うところはある。ただ、その言葉で表せない何かを見つけ出すためにもがくしかない。見つけられたときが勝てたときなのかなと。勝てても見つからないこともあるかもしれない。そのためにできることを全力でやるしかない」

「自分たちのチームは私を抜いたらみんな若い。まだまだ未来あるチームだと思う。まだまだなでしこジャパンの未来は明るいなとみんなに思ってもらえるように、またここから結果を出し続ける集団であり続けるべきと思う」

 年齢とともにやれることも限られてくる。それでも常に全力を出してきた。「苦しいときも多かった」。そう振り返るつつ、熊谷は充実を語る。「ただ胸を張って自分のすべてを出したとは言える。そこは悔いなくやり切れたオリンピック」。ひとつの達成感をにじませていた。

(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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