なでしこジャパンがパリ五輪終え帰国、33歳主将・熊谷紗希「代表引退は考えていない」
ゲキサカ / 2024年8月5日 21時58分
パリオリンピックでベスト8に終わったサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の選手たちが5日、羽田空港到着便で帰国した。
なでしこジャパンはパリ五輪初戦でスペインに敗れたが、2戦目のブラジル戦では終盤の逆転で劇的勝利を飾るなど、“死の組”と言われた難しいグループリーグを2位で通過。準々決勝は宿敵・アメリカとの対戦で、延長の末に敗れたが、互角以上の戦いぶりが光った。
長旅を終えた選手たちは、待ち構えた報道陣に対応。主将DF熊谷紗希は東京オリンピック、23年ワールドカップと主要大会3連続でベスト8という結果に「またここで終わっちゃったなというところでは悔しい」と素直な感想を語るも、「個人としてはやれることはやったので、そこに関しての悔しさ以外の悔いはないです」と言い切った。
11年ワールドカップでなでしこジャパンが初の世界一に立ったPKを決めた熊谷も、33歳になった。今大会のメンバーでは当然最年長。まだまだ日本には必要な人材かもしれないが、いずれ世代交代に時期が来ることも理解している。
ただ熊谷自身は「自分の口から代表を引退しますということは、今は考えていない。代わる時代は来ると思うけど、どういったジャッジになるかは自分じゃできない」と強調する。そして「今、現時点で4年後のオリンピックのことは言えない」とするも、「1年1年やった先で選ばれたら、可能性はゼロではないのかなと思っています」と37歳で迎える次回ロサンゼルス五輪への出場にも含みを持たせた。
今大会で感じた可能性を次に繋げたいという思いも強いという。「今大会の準決勝4試合はどの試合も差はないと思っている。だから実力とか、そういったところだけでいうと大きな差はない」とすると、「この壁を超えるためには、個人の力は絶対に大事。個の力が上がればチーム力も上がると思うので、私たち一人ひとりが日々成長して、チームの力にして、この壁を超えるためにやり続けることが大事なのかなと思います」とメンバー個々の更なる成長に期待を寄せた。
(取材・文 児玉幸洋)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)
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