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8強敗退のなでしこJが帰国…池田監督「残念で悔しい気持ち」、佐々木委員長は指揮官の去就に「3年間を精査する」

ゲキサカ / 2024年8月5日 22時57分

池田太監督

 パリオリンピックを戦った日本女子代表(なでしこジャパン)が5日、フランスから帰国した。羽田空港に到着して程なく、池田太監督は「予定よりも早い帰国となったことは残念で悔しい気持ちです」と唇をかんだ。

 グループリーグ初戦のスペイン戦(●1-2)では押し込まれながらも接戦を演じた日本。第2戦目のブラジル戦(○2-1)では劇的な逆転勝利を収め、第3戦目のナイジェリア戦(○3-1)では相手を突き放す勝負強さを見せたが、準決勝進出を懸けたアメリカ戦で屈し、目標のメダル獲得には届かなかった。

「選手たちは厳しいグループステージをしっかりと乗り越えて通過し、メダルを目指して最後まで戦う姿勢を貫いてくれた。本当に頼もしく思ったし、だからこそ、そのハードワークが報われず悔しい」

 パリ五輪に向けて7月8日に合宿をスタートさせたなでしこジャパン。池田監督は中2日の連戦を見据えて、ハードなトレーニングとタイトなスケジュール管理で強化と準備を進めてきた。

「大会に向けての準備の期間はものすごく短くて、難しい部分があり、選手たちに負担がかかったのではないかと思う。それでも、やれることを選手たちと共にピッチ内外で積み上げて大会へ臨んで戦えたこと、素晴らしいチームと戦えたことを本当に素晴らしく思っている」

 敗戦後の円陣の中では「我々のオリンピックの旅は終わってしまったけれど、みんなのサッカー人生は続いていく」と選手たちに声をかけたという池田監督。自身の去就については、大会を終えた直後ということもあり、まだ決断に至っていない様子だったが、「みなさんの力を借りて、女子サッカーを押し上げていきたい」と語った。

 佐々木則夫女子委員長は池田監督について「なかなか私も経験したことのないようなチーム状況の中で、非常によくやってくれた」「選手のメンバー編成、変更だったり、かなり大変だったと思う。その中でもスぺクタルなゲームをしてくれた」と労をねぎらう。去就については「これからJFA(日本サッカー協会)に戻り、これまでの3年間を精査し、池田監督に再度率いてもらうというテーブルも用意しながら、次につなげていく人材探しも含め、話を進めていく」とした。

(取材・文 成田敏彬)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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