2得点でフランスの大逆転メダル確定に貢献…金メダル目指すマテタ「アンリ監督と一緒。心配していない」

アンリ監督と抱擁するFWジャン・フィリップ・マテタ

[8.5 パリ五輪準決勝 U-23フランス 3-1(延長) U-23エジプト リヨン]

　2得点でチームを救った。U-23フランス代表のオーバーエイジ、FWジャン・フィリップ・マテタは0-1で迎えた後半38分に同点ゴール。「何と言ったらいいか、信じられないような感じだった」とその瞬間を振り返った。

　開催国の意地を見せるべく、フランス・リヨンでエジプトと対戦した。ほぼ満員のスタンドからは大きな声援が飛び、背中を押されたフランスの選手たちも躍動。だが、後半19分に先制したのはエジプトだった。

　追いかける展開のなか、決定機を作ったが、なかなか得点にはつながらず。チーム全体で3度クロスバーを叩いたが、マテタは希望を失わず。「自分たちが得点できると信じていた。それができた」。同点ゴールを決めたマテタは延長前半9分にもこの試合2点目を沈め、勝利に貢献した。

「僕はチームを信じている。得点も決めたし、ハッピーだ」。そう笑顔で語るマテタだが、9日の決勝の話になると、再び顔を引き締める。「(スペインについて)まだ考えていないけど、でも勝てる。(ティエリ・アンリ)監督と一緒だ。心配していない」。フランス史上40年ぶり2度目の金メダルという偉業を前に、27歳のストライカーは気を落ち着かせていた。

(取材・文　石川祐介)
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