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[関東]ヤマハデビューで感じた磐田への思い、代表入りへの覚悟…筑波大MF角昂志郎「期待を上回るような活躍ができれば」

ゲキサカ / 2024年8月6日 22時57分

MF角昂志郎(4年=FC東京U-18/磐田内定)

[8.3 関東大学L1部第13節 筑波大0-2明治大 筑波大G]

「ジュビロ磐田のためにすべてをかけていいと体感できた」。筑波大のMF角昂志郎(4年=FC東京U-18/磐田内定)はヤマハスタジアムデビューを果たし、内定先への思いを強めるとともに決意を抱いた。

 角は3月に磐田への2025年加入が内定。今季は特別指定選手として登録され、4月17日のルヴァンカップ・長崎戦で磐田デビューを飾った。ただその後は筑波大での活動が続き、7月24日にスタッド・ランスと行った親善試合が待望のホームデビュー戦となった。

 この試合の配信チャット欄やSNS上のコメントを見ても、角のプレーに注目するファンが多かったことがうかがえる。角自身も磐田のユニフォームを身に纏ってピッチ上で声援を受けたことで「このクラブに来てよかったと凄く感じた」といい、「いかに磐田のために活躍できるかをつねに考えている。期待を上回るような活躍ができれば」とチームに貢献する意欲を示した。

 そのホームデビュー戦で後半11分からピッチに入ると同22分、角がFWジャーメイン良のパスをペナルティエリア手前で受け、右サイドを駆け上がるDF西久保駿介へ冷静にスルーパス。西久保は切り返しからシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。公式戦ではないものの、ホームでいきなりのアシスト。角は「天皇杯などプロとの試合を通して感じたことを筑波大できちんと練習できていた」と振り返り、「やっていることが間違いではなかったと一つ証明された」と自信を掴んだようだ。

 もっとも自信を感じるだけでなく、気を引き締める部分もあった。角は昨年9月に主力組不在のU-22日本代表メンバーとしてアジア大会に参加したが、パリ五輪メンバーに入ることはできなかった。「自分としてはA代表に入るしかない」と目標を掲げる中、FW中村敬斗やFW伊東純也のプレーを目の前で体感。「そういった選手と今後ポジション争いしていくことを意識して、より高い意識で取り組んでいきたい」と覚悟を示した。

 さらに、パリ行きを争った当事者として「自分が入れなかった日本代表ですら、スペインにああやって負けてしまう」と五輪をテレビ観戦する中でも間接的に世界との差を感じたという。角は代表クラスの選手と渡り歩き、飛躍を遂げるため、「目の前の試合で結果を出し続けることが世界の舞台で活躍することに繋がると思う」と話した。

 ただ、筑波大では自身の数字ではなく「全国優勝のために」とチームの結果を最優先する構えだ。その背景にはメンバー外の部員を含めた、筑波大の一体感にある。3日の明治大戦では部員が企画や運営を行い、打ち上げ花火など様々なイベントを開催。大学リーグとしては異例の2000人を超える観客が来場した。そういった各部員の頑張りをチームメイトとして見てきたからこそ、角は「4年間の感謝をピッチで表す」とタイトル獲得での恩返しを誓う。チームへの熱い思いを持ち、最後の大学生活を全力で駆け抜ける。

(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集

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