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鹿島→東京V決断の松村優太がさっそく今季J1初先発! 守備で貢献、シュートで見せ場も「満足はしていない」

ゲキサカ / 2024年8月8日 6時5分

東京ヴェルディMF松村優太

[8.7 J1第25節 東京V 0-1 広島 味スタ]

 爆発的なスピードを活かしたドリブルやプレスバックで攻守に奮闘したが、そのパフォーマンスに満足はなかった。

 鹿島アントラーズから東京ヴェルディに期限付き移籍で加入したMF松村優太はこの日、右ウイングバックで今季J1リーグ戦初先発。試合後には「満足はしていないし、納得はしていない」と振り返り、シュート数では上回りながらの0-1という結果にも「内容は良くても勝たなかったら一緒」と厳しく口にした。

 7月28日の国際親善試合ブライトン戦でファン・サポーターに自身のプレーをお披露目し、この日迎えた広島とのJ1リーグ再開戦。前半は相手のカウンターに鋭いプレスバックで応対し、ピンチの芽を摘むと、後半は攻撃で2本のシュートを放ち、拮抗した展開の中でも着実に持ち味を発揮した。

ところが、もはや走力を見せただけで満足できる立ち位置ではなかった。

「それを期待してくれてこのクラブが取ってくれたと思うし、監督もそれを期待してスタートで使ってくれたと思う。ただ、守備の部分でそういう場面が増えるのは良くないと思うし、攻撃の部分でそれを増やせるかだと思う」

 向き合ったのはチーム全体でノーゴールという結果。「守備面の貢献も大事だけど、僕に求められているのは攻撃面だと思うので、そこを増やしていきたい」と言いつつ、「自分も2本あったし、自分自身も含めて決めるところはもっと突き詰めていかないといけない」と力を込めた。

 7月21日に移籍が発表され、すぐにチームに合流。「まだ2週間くらいしかいないけど、いろんな選手とコミュニケーションを取って、僕の特徴などいろんなところはわかってもらっているつもりだし、他の選手の特徴もわかってきているつもり」。周囲には鹿島でも共にプレーしたFW染野唯月、パリ五輪世代のFW木村勇大ら同世代がいることもあり、日々の練習から周囲との連係を向上させている。

 だが、大事なのは試合でそれを表現すること。まずは広島戦で出た具体的な課題と向き合っていくつもりだ。

「特に前半は高い位置を取りながらボールを受けられない時間が続いたし、後半はわりと受けられたりはしたけど、いつもとポジションは違うし、そういったところはもっと自分で受けたり、裏に抜けたり工夫しないといけないと思った」

「前半は僕もそうだし、なんとなく相手のプレッシャーを良い形で受けて、蹴ってしまう場面とか、相手にそのまま行ってしまう場面が多かった。個人的にもっと工夫しないといけないなと思ったし、チームとしても考えていかないといけないと思う」

 鹿島では今季から就任したポポヴィッチ監督の下、なかなかチャンスを得られず、大きな決意で飛び込んだ新天地。ここから飛躍を狙う23歳に立ち止まっている暇はない。「自分のキャリア、自分の成長を考えた上での結論。今日得た感触を活かして、自分が得られる成功を確実なものにするために、次の試合もすぐ来るので切り替えて頑張りたい」。まずは11日の名古屋戦に照準を合わせ、結果にこだわっていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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