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U-17日本代表MF杉浦誠黎(湘南U-18)が決勝ゴール。初代表の高速ドリブラーは憧れを「越えていく」「もっと自分を出す」

ゲキサカ / 2024年8月9日 10時41分

U-17日本代表MF杉浦誠黎(湘南U-18、2年)は交代出場で決勝点を決めた

[8.8 Balcom BMW CUP第1節 U-17日本代表 2-1 広島ユース ホットスタッフフィールド広島]

 初代表の高速ドリブラーが、決勝点を叩き出した。U-17日本代表は1-1の後半21分、自陣でのビルドアップからMF山本天翔(G大阪ユース)が左サイドへ展開。ボールはインターセプトしようとしたDFの頭上を越えてMF杉浦誠黎(湘南U-18、2年)の下へ届く。「もう周り気にせず、自分で奪いに行こうっていう気持ちがすぐにありました」という背番号19が一気にドリブルでPAへ持ち込み、ファーサイドへの右足シュートで決め切った。

 この日は後半開始から出場。初代表で結果を残すという強い思いがあった。1-1からの次の1点を自分が取るという気持ちも強かった。この日は持ち味の高速ドリブルを発揮する回数が少なかったが、自主練で磨いてきたという形で決勝点。「とても嬉しかったです」という結果を残した。

 杉浦は東急SレイエスFC U-15から湘南U-18へ進んだ。今年の日本クラブユース選手権(U-18)大会での活躍を評価されて初代表。「この合宿が始まった1日目は自分、緊張していて、自分の殻を破れずにいた」と振り返る。

 だが、徐々に「殻を破って」自分の力を表現できるようになり、この日は決勝点。だが、朝岡隆蔵監督(ふたば未来学園高)も、本人も「もっともっとできる」と考えている。杉浦は「今日はあんまなかったんで。自分、ドリブル突破が得意なんで、もっと見せれたらなと思います。もっと自分を出すっていうか、強い気持ちでどんどん仕掛けていきたいと思います」と力を込めた。

 先月、今月のパリ五輪を見て、海外の代表チームの個の力に印象を受けた。それを上回るような強い個の力を身につける考えだ。「自分はA代表を狙って頑張ってるので、まずはA代表選ばれるように、しっかり積み上げていきたいと思います。自分、ネイマールとか三笘薫選手が好きなんで、そういう選手を憧れではなく、越えていくようなドリブラーになっていきたいです」。ポジション取りの早さやボールの受け方を改善することも重要。まずは自分の武器をもっともっと表現し、代表チームで自分ができることを証明する。
後半21分、MF杉浦誠黎(湘南U-18)が勝ち越しゴールチームメートと喜ぶ
(取材・文 吉田太郎)

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