1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

“水かけ”に大歓声→主審注意も…冷静にPK決めた町田FW藤尾翔太「僕自身も沸いてくれたほうが嬉しい」

ゲキサカ / 2024年8月17日 22時41分

主審から注意を受けるFW藤尾翔太

[8.17 J1第27節 町田 4-0 磐田 Gスタ]

 FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太が3-0で迎えた後半13分、相手のハンドを誘って獲得したPKを自ら決め、パリ五輪後3試合目で待望となるゴールを奪った。

 待ちに待った1か月半ぶりの得点は、スタジアムがざわめく中でのPKだった。

 後半11分、藤尾はペナルティエリア右を抜け出すと、クロスボールが磐田DFハッサン・ヒルのハンドを誘い、VARの介入を経てPKを獲得。キッカーを務める藤尾はボールを手にゴール脇に向かうと、水を飲んだ際の給水ボトルでボールにたっぷりと水をかけた。

 この行為に町田サポーターから大歓声が巻き起こる中、藤尾はボールを持ってペナルティスポットへ。だが、そこで高崎航地主審から待ったがかかった。水で濡れたボールを交換するよう要求され、PKはいったん中断。主審がゴール脇のボールパーソンから新しいボールを受け取った後、藤尾がこれを受け取り、仕切り直しとなった。

 それでも藤尾は動じなかった。異例の“ボール交換”による小休止にも「すごく落ち着いていたし、決める自信もあった」と冷静沈着。その言葉どおり、自らのペースでキックを繰り出すと、日本代表などで数々のPKストップを繰り出してきたGK川島永嗣にも触れられないギリギリのコースに蹴り込んだ。

 試合後、報道陣の取材に応じた藤尾によると、主審からは“水かけ”についての注意を受けながらも「ルール的には問題ないと言われた」といい、「なんで?とは思いました」と率直な言葉。もっとも、PKのチャンスとあって執拗な抗議は行わず、「審判それぞれ人間なんで、そういう(注意する)気持ちはあったんだと思います」と静かに受け止めていた。

 藤尾のPK時の水かけを巡っては、5月19日の東京ヴェルディ戦で同様の行為を行った際にインターネット上などで論争が勃発。また6月30日のガンバ大阪ではPKを獲得した直後、給水ボトルを手にする藤尾に対戦相手の選手が止めに入る場面も見られるなど、一つの話題となっている。

 その話題はチーム内でも共有されているようで、この日もPK判定のVARレビューが行われる間、チームメートからボールと給水ボトルが渡されていた。「おもろいなと思いながらリラックスして蹴った」と藤尾。ヒール役を演じる堂々たる振る舞いからはある種の頼もしさも感じさせる。

 藤尾によると、水をかけることによるプレーへの影響は「ないっすよ。全然ないです」とのこと。それでもファン・サポーターからの注目はますます高まる中、「水かけただけですけど、僕自身も沸いてくれたほうが嬉しいし、見てくれる人が楽しめたらなという思いもある」と微笑んだ。

(取材・文 竹内達也)

ボールに水をかけるFW藤尾翔太
主審から注意
主審はボールを受け取り
ボールパーソンの元へ
新たなボールと交換
PKを決めてダメ押し
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2024シーズンJリーグ特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください