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[全中]静岡学園、主将MF杉ノ原スーパーミドルも神村撃破に一歩届かず…特待生徒なし「頑張ったらこういう風にできると」

ゲキサカ / 2024年8月21日 20時16分

[全中]静岡学園、主将MF杉ノ原スーパーミドルも神村撃破に一歩届かず…特待生徒なし「頑張ったらこういう風にできると」

[8.21 全中準々決勝 神村学園3-2静岡学園 松任総合運動公園陸上競技場]

 試合開始早々に先制を許した静岡学園中だったが、後半にかけて猛攻を仕掛ける。後半8分のMF石崎鉄将(3年)のミドルはGK神宮司湊瑛(3年)の好セーブに阻まれたが、同14分にMF亀川潤(2年)の右クロスからオウンゴールを誘発した。

 連続ゴールで突き放されたが、後半アディショナルタイム1分には主将MF杉ノ原芽生(3年)が鮮やかなミドルシュートを突き刺して1点差とする。結果的に勝ちに持ち込むことはできなかったが、見せ場は十分に作った。

 近年は中学年代もJリーグアカデミーやクラブチーム、強豪私立中学校がセレクションで生徒を集めることも少なくない。ただそんな中で静岡学園はセレクションを実施しておらず、「静岡学園でサッカーがしたい」という生徒が一般受験で入学してくる生徒でチームを作っている。

 特に今年の3年生は、一定レベルにあるGKがいない大変な世代だったという。ただそんな中でも静学サッカーに身を置くことで、全国大会で結果を残すレベルにまで到達。岡島弘高監督も「他のチームは特待でという子が多いと思うけど、頑張ってやったらこういう風にできるんだということを見せてくれたと思います」と、王者相手でも臆することのない戦いを披露したイレブンを称えた。

 当然、ほとんどの生徒が静岡学園高に進むことになる。指揮官も「あんなの見たことない」と目じりを下げたスーパーミドルを決めた杉ノ原は「自分たちのサッカーができた時間もあったけど、シュートまであまり行けなかったので、そこは改善点かなと思います。この経験をプラスにしていきたいです」と更なる成長を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第55回全国中学校サッカー大会特集

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