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なでしこJ池田監督が退任…佐々木女子委員長が経緯説明、新監督は「新たな血を入れてくれるような方に」

ゲキサカ / 2024年8月21日 17時49分

佐々木則夫女子委員長

 日本サッカー協会(JFA)は21日、日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督の契約満了に伴う退任を発表。JFAの佐々木則夫女子委員長が都内で取材に応じ、「彼には19日にお伝えした」と経緯を明かした。

 池田監督は2021年10月からなでしこジャパンの指揮官に就任。23年の女子ワールドカップと今夏のパリオリンピックではともにベスト8の成績を収めた。

 佐々木女子委員長はこれまでの戦いを評価しながら、ベスト8の壁に言及。「女子サッカーの繁栄につなげる大きな使命がある。今後世界大会を目指したときに、サッカー的な要素で、個々の資質は高い選手がいるなかで、そういったところに到達するために新たな人選が必要だろうと判断した」と監督交代の理由を語った。

 池田監督に対して、佐々木女子委員長も「3年間の活動において使命を果たしてくれた」とねぎらっていた。だがそのうえで「せめてベスト8を突破して、スポーツ界全員が集まるオリンピックにおいて、女子サッカーがもっと話題になるところまで引っ張ることができなかったことが、残念だったという評価。今回シフトチェンジする方向で考えた次第」と新たな一歩に目を向ける。勝ち上がるために、必要な要素や課題を挙げた。

「(グループリーグ)予選は3試合しっかりと勝ちえないといけない。その後トーナメントが主体になる。さまざまな勝つうえでの要因を準備しなければいけない。逆に言うと一発勝負。それにあたってどういった準備をしないといけないか、細かくやっていかないと、さまざまな要因が出てくる」

「(年間を通じた)リーグだとひとつ負けても次で準備して勝てば優勝につながる。だが、なでしこジャパンの大きな大会においてはそういう部分にある。準備の仕方、繊細な部分をもっと準備しなければいけない。そういったところが足りなかった。選手に対してもしっかりと植え付けないといけない。そういったことがなかなか熟知できていなかった」

 パリ五輪を終えたなでしこジャパンは、10月26日に国立競技場でMIZUHO BLUE DREAM MATCH(対戦国未定)を開催。佐々木女子委員長は「理想はそれに間に合えばいい」としながら、冷静に人選を進めるつもりだ。「間に合わすありきで人事をしていくなかで、難しかったらあわてない。時間はあるので、必ず間に合わせるためのお互いの調整とか、そういったものにこだわらずに進めていきたい」と慎重な姿勢を見せた。

 新監督候補は日本人だけに絞ることもないという。「日本の指導者のみならず、世界にも広げたなかで検討を始めている」。2011年に女子W杯を制した佐々木女子委員長にして「僕がああいうサッカーをやれば世界一になれるかといったら、同じような状況で戦っても難しい」と語る。「守って守ってカウンターだけにして、粘り強くやるサッカーでは進歩がない。そこを加味しながら、新たな血を入れてくれるような方にお願いしたい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)

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