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試合開始58秒で雷鳴中断、約2時間後に再開も後半5分に再び中断して試合終了。SBS杯開幕戦はU-18アルゼンチン代表が1-0で静岡ユースに勝利

ゲキサカ / 2024年8月23日 5時44分

後半2分、U-18アルゼンチン代表が決勝点

[8.22 SBS杯 静岡ユース 0-1 U-18アルゼンチン代表 草薙陸]

 U-18日本代表、U-18アルゼンチン代表、U-18韓国代表、そして静岡ユース(静岡県選抜)の4チームが1回戦総当たりのリーグ戦で優勝を争う「2024 SBSカップ国際ユースサッカー」が22日、静岡市駿河区の草薙総合運動場陸上競技場で開幕した。静岡ユースはU-18アルゼンチン代表と対戦し、0-1で敗戦。悪天候によって試合開始直後から約2時間中断し、40分ハーフから30分ハーフへ変更、再開後の後半5分に再び中断してそのまま試合終了となった。

 2011年大会以来の優勝を狙う静岡ユースの先発は、GK飯田恵然(磐田U-18)、右SB小澤有悟(磐田U-18)、CB渥美慶大(磐田U-18)、CB岩田琉唯(静岡学園高)、左SB後藤翔吾(磐田U-18)、森力介(磐田U-18)と矢田龍之介(清水ユース)のダブルボランチで、トップ下が主将の川合徳孟(磐田U-18)、右SH加藤佑基(静岡学園高)、左SH小竹知恩(清水ユース)、そして1トップがFW山本将太(磐田U-18)の11人だった。川合は磐田トップチーム昇格内定。矢田は昨年、U-17日本代表としてU-17ワールドカップに出場しているプレーヤーだ。
静岡ユースの先発イレブン
 15時55分に始まった試合は開始わずか58秒で大きな雷鳴によって中断。その後、雷雨は収まらずに、約2時間に渡って中断した。当初の40分ハーフから、30分ハーフへ変更されて試合は18時に再開。静岡ユースはタメを作る川合や森、矢田を経由する形でボールを保持し、主導権を握った。
前半開始58秒で中断ロッカールームへ引き上げるアルゼンチンの選手たち再開直前、内藤監督が静岡ユースに指示
 対するアルゼンチンのDFは、日本の前線にボールが入ってきたところで強くチェックし、奪ってから迫力のある攻撃も。静岡もGK飯田が思い切って飛び出すなど無失点を継続し、セットプレーでチャンスを作った。前半終盤から再び雨が強まって迎えた後半開始直後、静岡は中盤でボールを失うと、カウンターからMFディラン・カブラウ(アーセナル)に先制点を許した。
MF森力介(磐田U-18)がボールを奪い合うDF岩田琉唯(静岡学園高)が相手に厳しいチェック
 静岡の内藤康貴監督は「(再び中断する可能性もある中で)絶対に先に失点しないことを伝えていたのですが、残念ながら、そこはさすがアルゼンチンだなと思います」。雨によって水たまりができるなど、前後半で一変したピッチコンディションも影響した。日本が反撃に出ようとしたところで再び大きな雷鳴によって、試合が中断。そのまま試合終了となった。
後半4分21秒で再び中断。そのまま試合は打ち切られた
1-0で勝ったアルゼンチンのクラウディオ・オスカー・グニャリ監督は「(難しい展開のゲームだったが、)選手たちが負けない気持ちで、折れないで最後までやった結果だと思う。選手にとっても良い経験になる試合だった」と振り返る。
 
 敗れた静岡は、23日にU-18日本代表と対戦。内藤監督は「やはり相手は1本長いボールでもチャンスは結びつけるような力があるので、そこをチームとしてしっかりと跳ね返して、シュートチャンスを作らせないぐらいな守備をもう一度確認したい。それから、(今日も)チャンスは作ろうとしてたんですが、やっぱり得点を取っていない。ゴールをしっかり奪うっていうところを強調しながら、そこにはこだわってしっかりやっていきたいなと思います」と語った。矢田が「SBSでの1番の楽しみかもしれないので、いい準備したい」と語るU-18日本代表戦。やり切れなかったアルゼンチン戦の悔しさも込めて勝利を目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)

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