[MOM4819]静岡ユースMF加藤佑基(静岡学園、3年)_インハイ優秀選手の俊足ドリブラー、SBSカップ初ゴールと初白星をもたらす
ゲキサカ / 2024年8月28日 1時27分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.25 SBS杯 静岡ユース 1-0 U-18韓国代表 エコパ]
静岡ユース(静岡県選抜)の「2024 SBSカップ国際ユースサッカー」初得点が、U-18韓国代表戦の決勝点となった。前半40+1分、静岡はMF川合徳孟(磐田U-18)が左サイドで相手DFと入れ替わり、マイナスのラストパス。韓国がクリアしきれず、ボールはMF加藤佑基(静岡学園高3年)の下へ届く。すると、背番号14の俊足ドリブラーは丁寧なトラップから右足シュートをゴール左へ決めた。
「(川合)徳孟がドリブルで1人交わして、いいクロスを上げてくれたんで、あとは決めるだけでした。相手との距離が結構あって、トラップして顔上げた時に結構時間があったんで、(DFの)股っていうのを狙っていました」。ブロックしようとしたDFの股を狙い、課題のシュートを決め切った。
加藤は、23日のU-18日本代表戦でカットインから決定的な右足シュートを放ったが、相手GKのファインセーブに阻まれていた。この試合ではドリブルに手応えも、課題を再確認。だからこそ、今回のゴールを「自分ではやっぱりシュートというところは課題で、外すことが多かったんですけど、今回は決めれて良かったなって思っています」と喜んだ。
静岡はここまでDF陣が2試合で1失点も、アタッカー陣は得点することができず、2連敗。加藤の一撃はチームにとって待望の1点だった。その1点を守り切って今大会初勝利。殊勲のMFは勝って終えたSBSカップについて、「なかなかこんな経験はできない。海外の選手の厳しさだったり、強度だったり、そういうところの経験をできて良かったなって思っています」と頷いた。
加藤は今夏のインターハイ優秀選手だ。奈良YMCAジュニアユース出身のMFは、同大会後に地元・奈良で開催された「ECLOGA 2024 IN ナラディーア」の昌平高(埼玉)戦でドリブル突破を連発。インターハイ優勝校を翻弄した。活躍の要因について、これまでに比べてイージーミスが減っていることに加え、ドリブルの仕掛けどころと自重すべきところの「見極めることができている」と自己分析。この韓国戦もカットインからシュートへ持ち込むなど武器を随所で発揮していた。
今回、加藤を静岡ユースに抜擢した内藤康貴監督(浜名高)は、「加藤は直前から合流した選手なので、このサッカーにどのくらいフィットするかなっていうところだったんですが、非常にフィットして、その能力は凄く高いなっていうところを感じました」と高評価。ただし、本人は「まだ全然抜き切るっていうところやったり、トラップがたまにミスってたり、そういうところがあったんで、次には改善したいなって思っています」とさらなるレベルアップを誓っていた。
そして、「やっぱり上には上がいると思うんで、まだこんなところで満足せず、これからどんどん成長していけたらなって思っています」と宣言。プレミアリーグや選手権でより輝き、静岡学園を勝たせるような選手になる。
(取材・文 吉田太郎)
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