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アジア杯以来の復帰のDF中山雄太、森保Jに持ち込む“勝利への貪欲さ”「町田に入ってより伸びしろを感じている」

ゲキサカ / 2024年9月2日 21時19分

DF中山雄太(町田)

 イングランドでの負傷離脱、Jリーグでの再起を経て、DF中山雄太(町田)がアジアカップ以来の日本代表復帰を果たした。国内組で長距離移動もなかったため、2日の練習初日からほぼフルメニューを消化。「久しぶりに呼ばれてきて、やってやるぞという気持ちが湧き上がってくる。もともと持っていたものもあるけど、入ってから感じるものは多い。初日でも充実感を感じている」と喜びを口にした。

 今年1〜2月のアジア杯で2試合に出場した中山は大会後、左膝の負傷でEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)での終盤戦を欠場。シーズン終了後はハダースフィールドのEFLリーグワン(3部相当)降格に伴って契約満了での退団が決まり、今夏からJ1リーグで躍進を続ける町田を再起の場に選んだ。

 5年半ぶりのJリーグ復帰となった中山は初戦のJ1第27節・磐田戦でさっそく初ゴールを記録し、無失点での船出を果たすと、そこから3試合連続でのフル出場。J1前節・浦和戦(△2-2)は加入後初失点を喫するなど悔しい結果に終わったものの、コンディション的には良い状態で日本代表復帰を果たした。

 今回の活動では左SBの主力を務めるDF伊藤洋輝(バイエルン)が不在のため、先発出場が濃厚。「呼んでいただけたのは自信になるし、嬉しいこと。ただ呼ばれた時にしっかりパフォーマンスを出すことが一番大事。試合までの期間でしっかりと準備していきたい」と意気込む。

 そんな中山の脳裏に残っているのはアジア杯の悔しさだ。グループリーグ第3戦のインドネシア戦で初先発を果たし、ラウンド16のバーレーン戦でも先発で勝利に導いたものの、準々決勝イラン戦はベンチのまま敗退。「チームはそこから数回の活動で積み上がっていくものもあるので、しっかりそこに順応しつつ、自分はその悔しさをプラスアルファとして最終予選に乗っけていければと思う」と語る。

 また町田での約1か月で得たものも代表活動に活かしていくつもりだ。

「ここに集まっている選手はしっかりと自分で、勝利のためにいい準備をできる選手。ただその上で自分は町田で、勝利にこだわるチームとして日々取り組んでいる。もともと自分はそこを意識してきたけれども、町田に入ってよりそこに対する伸びしろを感じつつやれている。勝利に対して貪欲さがあるチームから来たからこそのプラスアルファなエナジー、アプローチをやっていけたらと思う」

 中山にとっては活動を重ねるごとに左SBでの存在感を高めたカタールW杯予選以来の最終予選。過去2大会では初戦を落とす苦しいスタートとなっているが、「気負う部分では変に意識していない。単純に初戦という部分で大事になる」と冷静に受け止め、「いい経験として変えられるようにその材料を今回の初戦にしっかり繋げつつ、勝利を自分自身がチームに還元できれば」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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