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前日にプレミア青森山田戦で決勝点の高1早生まれ。市立船橋MF田中優成が初のU-15日本代表候補でもドリブル、裏抜けで勝負

ゲキサカ / 2024年9月3日 6時43分

MF田中優成(市立船橋高)はU-15日本代表候補合宿初日から鋭い仕掛けなど存在感のある動き

 2009年早生まれの高校1年生が結果を残し、自信を持って初のU-15日本代表候補合宿に臨んでいる。市立船橋高(千葉)MF田中優成(1年=翼SCレインボー垂井出身)はU-15日本代表候補合宿初日の2日、体力測定や1時間強のトレーニングに参加。GKを含めた4対4ではファーストタッチを工夫したり、角度をつけたドリブルよってマークを外して一気に前進するなど、自分の特長を発揮していた。

 初招集の報に「あんまり代表に自分が入るっていう感覚がなかったんで、最初ビックリしました」と振り返る。それでも、代表活動への意気込みは十分。「早生まれってのもあって、ちょっと自分のプライドもあるので。自分の特長を最大限発揮できるようにしていきたい」と力を込めた。

 登録身長160cm、48kgと小柄だが、鋭いドリブルや裏抜けに注目だ。名門・市立船橋では1年生チームの一員として出場した関東ルーキーリーグ開幕戦で存在感のある動き。その後は一時、1年生チームでもサブが続いたという。だが、武器であるドリブルで絶対に負けないことを求め、チャレンジしたことによってAチームでチャンスを掴むまでになった。

 インターハイ予選決勝で途中出場すると、その後、プレミアリーグEAST、インターハイでも出場を重ねた。田中は「市船だと、相手が高3とかなんで、自分の特長が出しにくいところもあるんですけど、周りが結構カバーしてくれるんで、自分の特長を出せるようになっています」という。

 そして、9月1日のプレミアリーグEAST・青森山田高戦で、リーグ戦初先発。すると後半13分にスライディングシュートで先制点をマークした。チームはこの1点を守り抜き、リーグ戦12試合目で待望の今季初白星。それも、昨年度の選手権準決勝での敗戦や、リーグ戦での悔しい敗戦の続いていた難敵からの価値ある1勝だった。

 田中は、「まずプレミアで点を取れたっていうのもあるし、市船、プレミアで今季初勝利。それも自分の点で勝ったっていうのは、すごい自信になっています」。U-15日本代表候補合宿の初日前日に大活躍。代表チームでも継続し、差を生み出すつもりだ。

 岐阜県不破郡垂井町の翼SCレインボー垂井出身。今年1月のJFA 第29回全日本U-15フットサル選手権大会では、1次ラウンドで3試合連続ゴールを決めるなど、チームの初出場初優勝に貢献している。当時から東海地区のトレセン関係者や代表チームは、早生まれMFの田中を評価。名門校で継続して公式戦に出場、活躍しているこのタイミングでU-15日本代表候補に選出した。

 田中は「まずこの代表で活躍してまた選ばれたいし、U-16の代表も絡んでいきたいんで、全力でやっていきたい」。市立船橋のチームメートであるDF篠崎健人(1年)が6月のインターナショナルドリームカップでU-16日本代表に選出されて優勝に貢献。田中も自信を深めている自分のプレーをU-15日本代表候補で最大限に発揮し、代表定着、そして個人昇格のチャンスを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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