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セリエAで充実の鈴木彩艶「本当に初めてのことが多い」、飛び出しから初退場も「出るのは間違っていない」

ゲキサカ / 2024年9月3日 21時27分

GK鈴木彩艶

 約一年ぶりに埼玉スタジアム2002に赴いた。GK鈴木彩艶(パルマ)は日本代表として古巣・浦和レッズのホームに凱旋。埼スタ第2グラウンドで練習を終えて「A代表の一員としてここに来るのは初めてなので、このピッチで試合に出場したいし、勝利を取りたい」と意気込みを語った。

 昨夏に浦和からシントトロイデンに移籍。リーグ戦32試合に出場し、着実に経験を積んだ。今シーズンからセリエAの名門パルマに加入。リーグ開幕節からデビューを飾ると、昇格組の守護神として躍動している。鈴木は「自分の武器が通用する部分だったり、発揮できていると思っている」とここまでの戦いを振り返った。

 ただ、8月31日の第3節・ナポリ戦(●1-2)では2度の警告を受けて痛恨のレッドカード。一度目の警告はキックするまでの遅延行為で、二度目は飛び出して相手選手にぶつかったことで警告を受け、退場処分となった。

「イタリアでプレーして本当に初めてのことが多かった。退場だったり、シュートのスピードだったり」と鈴木は苦笑い。二度目の警告については、チームメイトや監督からも「ファウルではない」とポジティブなフォローをされたという。

「審判の捉え方だと思うが、自分はボールに行って、そのあと相手選手に当たらないように避けた印象」

 相手選手の裏抜けにGKが対応することはチームから求められているところだったこともあり、「背後のところで出るのは間違っていない」と自身の行動を否定せず。それでも「(一度警告を受けた)状況も考えなければいけないと学んだ」と収穫部分を挙げていた。

 代表活動を終えた後、鈴木は15日のセリエA第4節・ウディネーゼ戦で出場停止。「同じチームのGKのレベルも非常に高いので、そういったところでまた競争があると感じている」と冷静に現状を見据えている。それでも、いまは日の丸の戦いに集中。「キックからチャンスを作るところは試合で出せることが多くなってきた。得点につなげるところを代表でトライしていきたい」。北中米ワールドカップ出場を懸けた戦いに目を向けていた。

(取材・文 石川祐介)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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