新潟が9年ぶりルヴァン杯4強! 2失点も第1戦5発の貯金で逃げ切る…町田は中島&下田の追撃も追いつけず

[9.8 ルヴァン杯準々決勝第2戦 町田 2-0 新潟 Gスタ]

　ルヴァン杯は8日に準々決勝第2戦を行った。FC町田ゼルビアとアルビレックス新潟の対戦は、町田が2-0で勝利。前半終わり際にFW中島裕希とMF下田北斗が2連弾を挙げた。だが第1戦を5-0で制した新潟が、2試合合計で5-2と上回り、2015シーズン以来となる準決勝進出を果たした。

　第1戦を5-0で勝利した新潟は、第2戦で先発を4人変更。負傷したDF舞行龍ジェームズの代わりにDF遠藤凌を起用。DF堀米悠斗、MF長谷川元希、FW鈴木孝司がスタメンに名を連ねた。6点差以上で勝たなければいけない町田も先発4人変更。第1戦で退場したFW藤尾翔太の代わりは中島が入った。MF林幸多郎、下田、MF藤本一輝が起用された。

　まずは5点差を縮めたい町田だが、序盤は新潟がチャンスを作る。前半11分、第1戦で4得点を挙げたFW長倉幹樹がPA内に進入。しかし、GK福井光輝との1対1で阻まれ、惜しくもゴールとはならない。町田は敵陣近くで林が何度もロングスローを飛ばすが、ゴールを割ることはできなかった。

　新潟がボールを保持する展開ながら、拮抗状態が続いた。すると前半終わり際に試合が動く。前半41分、町田は右サイドでFWナ・サンホが敵陣にパス。反応した中島はゴール方向に体を反転させながら右足シュートを放つ。相手守備陣の股下を通ったボールはそのままゴール左隅に吸い込まれた。

　1点を返した町田は一気に勢いに乗る。先制から4分後の前半45分、ナ・サンホがPA右でボールをキープ。相手のプレスでこぼれたボールを、下田が左足ダイレクトで打つ。ふんわり上がったボールは放物線を描きながらゴール左隅へ。2点目を挙げた町田は2試合合計2-5で前半を折り返した。

　後半開始から町田がさらに攻勢を強める。5分、6分と藤本がPA左から右足シュートを放つが、惜しくもゴールネットを揺らすことはできない。10分には2枚替えを行う。中島とナ・サンホに代えて、FWエリキとMFバスケス・バイロンを出場させた。

　点差を守りたい新潟は後半25分に3枚替え。長谷川元、MFダニーロ・ゴメス、鈴木を下げ、DF長谷川巧、FW谷口海斗、FW小野裕二が入る。町田もドレシェヴィッチに代え、昨シーズンのアキレス腱断裂から復帰を果たしたDF松本大輔が出場。30分には杉岡と仙頭からDF鈴木準弥とMF白崎凌兵の交代カードを切った。

　新潟は後半37分、相手の連係ミスから小野がボールを奪って単騎独走。GK福井のセーブをかいくぐってゴールを狙ったが、DF昌子源のブロックに遭った。

　2失点を喫した新潟だが、第1戦5得点の貯金で冷静に逃げ切り、2試合合計5-2で準々決勝突破。10月9日の準決勝第1戦ではヴァンフォーレ甲府と川崎フロンターレの勝者と対戦する。

(取材・文　石川祐介)
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