腕章託され国士舘大撃破の立役者に…松本大DF瀧澤大輔「一番体を張り、背中で見せたいと思っていた」
ゲキサカ / 2024年9月9日 12時33分
[9.6 総理大臣杯2回戦 松本大 1-0 国士舘大 めぐみ野B]
「自分がピッチで一番体を張り、背中で見せたいと思っていた」。腕章を巻いた松本大DF瀧澤大輔(4年=松本国際高)が奮起した。
今大会で初の全国1勝を挙げたチームにとって、ベスト8進出が懸かった試合は未知の世界。さらに「関東の格上と公式戦でやる機会」もなく、選手たちは緊張していたという。それでも「アップから声を出し合って、励まし合って、気持ちを高め合ってできた」。瀧澤がその先頭に立った。
松本大の主将は4年生のFW浅田琉星が務めている。齊藤茂監督が「今は試合に出れていないが、チームのために動いてくれている」と話し、3年生のMF早河恭哉も「浅田さんは試合に出れないからって何もしないような人じゃない」と信頼を置く存在だ。
試合では、その浅田の意思を受け取った他の4年生たちがキャプテンマークを巻き、1回戦ではMF稲垣快大がチームをけん引。稲垣がコンディション不良でベンチスタートとなった2回戦では、瀧澤が腕章の重みを感じた。
「普段はあまり前に立つような感じはないが、キャプテンマークを巻いているので、しっかりやらなければいけないという気合いが入った」
瀧澤は右サイドバックで先発出場し、後半からは左サイドバックでプレー。相手のサイド攻撃を封じると、182㎝の高さで空中戦に競り勝ち、ゴール前では体を張った守りでドリブル突破を阻止した。
「試合の8割は攻められていた感覚だが、みんなで体を張って守れた」
瀧澤を中心に1点を守り抜いた松本大が目標の「ベスト8進出」に到達。叶えた今、チームはその先を目指す。「恐れずに松大らしいサッカーをやって次も勝ちたい」。“キャプテンシー”芽生えた瀧澤がチームを押し上げるつもりだ。
(取材・文 成田敏彬)
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