[関東ROOKIE LEAGUE]前日は0-3からの大逆転でBリーグ2位浮上。桐光学園が入れ替え戦でも鹿島学園に4-1で勝ち、Aリーグ昇格!
ゲキサカ / 2024年9月9日 12時43分
[9.8 関東ROOKIE LEAGUE U-16 A・Bリーグ入れ替え戦 鹿島学園高 1-4 桐光学園高 時之栖裾野G]
桐光学園が2年ぶりにAリーグ昇格! 「2024関東ROOKIE LEAGUE U-16」は8日、AリーグとBリーグの入れ替え戦を行った。Aリーグ9位の鹿島学園高(茨城)とBリーグ2位の桐光学園高(神奈川)が激突。桐光学園が4-1で勝ち、Aリーグ昇格を決めた。
試合は45分ハーフで、延長戦・PK戦無し、ドローの場合は上位リーグのチームが残留するというレギュレーションの入れ替え戦。桐光学園は勝つしか無い状況での挑戦だった。だが、前日のリーグ最終節(対昌平高)で0-3からの逆転勝ちによって2位浮上、入れ替え戦へ進出したチームが、再び勝負強さを発揮。後半の4ゴールで来年の新1年生にAリーグでの戦いをプレゼントした。
桐光学園はU-16日本代表の快足MF萩原慶が先発した一方、DFラインを中心に神奈川県1部リーグ出場の4選手が不在。前日のリーグ最終節と同じくサブ組は4人のみというメンバー構成だった。一方、昨年のU-16全国大会王者・鹿島学園はAリーグ9位に沈んだものの、今年も個性的な選手が多い世代。前日のプリンスリーグ関東1部に右SHとして先発し、初ゴールを決めた左SB中原瀬那も残留をかけた一戦の先発に名を連ねた。
来年のAリーグ参戦をかけた大一番
前半は0-0。桐光学園は右SH萩原、左SH山田悠太の両翼が突破力を見せてラストパスへ持ち込んでいたほか、FW小野口昇の落としからMF篠崎葉がシュートを打ち込む。一方の鹿島学園はFWワーズィージェイヴェン勝とFW小松彩希の2トップが相手CBを強襲。また、注目の中原が左サイドでDF3人を振り切り、ラストパスへ持ち込むシーンもあった。
鹿島学園はトップチームでも先発を務める左SB中原瀬那がドリブル突破でチャンスメーク
前半半ばは鹿島学園ペース。ボールを保持しながら相手を押し込むと、ワーズィーや小松、MF宮野アンドリュー、MF佐々木幹太のシュートが枠を捉える。だが、桐光学園のGK飯野凌斗がファインセーブを連発。また、左SB北川惺大のシュートブロックなど、高い集中力でゴールを守り続ける。鹿島学園も185cmCB群馬快太主将がチームを引き締めるなど無失点で試合を進めた。
桐光学園GK飯野凌斗は好セーブを連発した
後半、桐光学園は185cmFW井上京哉がターンからの左足シュートを放ったほか、前線での起点となる動きでも奮闘。そして16分、左サイドの山田がカットインからの右足シュートを鮮やかに決めて先制する。だが、鹿島学園は18分、佐々木幹の左CKをワーズィーが抜群の高さのヘッドで同点ゴール。桐光学園にとっては痛い失点だったが、萩原は「昨日の試合も0-3で負けてたところからだったんで、そういう経験があって、『やってやるぞ』ってみんなで言っていました」。失点にも怯まず、再び突き放して見せる。
後半16分、桐光学園MF山田悠太が先制ゴール鹿島学園は失点から2分後の後半18分、FWワーズィージェイヴェン勝が同点ヘッド
後半21分、後半により脅威となっていた右SH萩原が相手に倒されながらもパスを繋ぐ。これを受けた交代出場FW徳住陽向が左足でゴールへねじ込み、2-1。選手・コーチ全員で喜びを爆発させた。桐光学園は攻守で存在感を増していたMF宇留江生叶と篠崎も崩しに係わり続けると38分、徳住のパスから右の萩原が鋭くゴールラインまで切れ込んでラストパス。これを井上が右足で決め、2点差とした。
桐光学園は後半21分、交代出場FW徳住陽向が左足で勝ち越しゴールピッチ、ベンチの選手も一体後半37分、桐光学園はMF萩原慶が右サイドを鋭く抜け出し、ラストパスこれをFW井上京哉が決めて3-1
鹿島学園はパワープレーに出るも、桐光学園はCB松村蓮太郎とCBエヒギェ翔音オサギオドゥワ、右SB池田和之、左SB北川の4バックが身体を張って守り続けた。久保昌成コーチも「前が取れることは分かっていました。DFが良く頑張ってくれた。自信に繋がってくれるんじゃないでしょうか」と評価する戦い。そして、FW山口幹人を投入して迎えた45分には徳住のラストパスが相手DFのハンドを誘い、PKを獲得する。徳住の右足PKは鹿島学園GK吉川和歩が意地のストップ。だが、こぼれ球を徳住が左足で決め、4-1で桐光学園が勝利した。
桐光学園の井上は「昨日0-3から逆転していい勢いに乗れたので良かったです。最高です」と語り、萩原は「来年、(Aリーグで)優勝して全国優勝して欲しいです」。少数精鋭でタフに戦う桐光学園の1年生が、また一つ自信をつけて「2024関東ROOKIE LEAGUE U-16」を終えた。
(取材・文 吉田太郎)
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