[関東ROOKIE LEAGUE]プリンス関東1部・横浜FMユース戦で先発、初ゴール記録の注目株。鹿島学園左SB中原瀬那が1年生同士の戦いで存在感
ゲキサカ / 2024年9月10日 9時57分
[9.8 関東ROOKIE LEAGUE U-16 A・Bリーグ入れ替え戦 鹿島学園高 1-4 桐光学園高 時之栖裾野G]
1年生ながら強豪・鹿島学園高(茨城)のAチームで早くも先発出場している注目株。左サイドバック(SB)中原瀬那(大阪市ジュネッスFC出身)が、1年生同士の戦いで存在感を放った。
この日は、「関東ROOKIE LEAGUE U-16」の Aリーグ・Bリーグ入れ替え戦に先発出場。前半、左サイドから攻め上がり、相手選手3人を振り切ってラストパスへ持ち込んだ。「自分の特長が走りとか、体力なんで、そこを活かしていきたいと思っています」と語る快足DFは、抜群のスピード、運動量を活かした攻撃参加で強豪・桐光学園高(神奈川)を押し込んで見せる。
前日(7日)はAチームのプリンスリーグ関東1部・横浜FMユース戦に右サイドハーフ(SH)として先発出場し、1-0の前半8分に初ゴール。試合は3-3で引き分け、チームの勝ち点1獲得に貢献した。その試合後、会場の神奈川県横浜市から「関東ROOKIE LEAGUE U-16」集中開催が行われた静岡県裾野市へ移動。「関東ROOKIE LEAGUE U-16」Aリーグ最終節(7日)の西武台高(埼玉)戦に途中出場し、この日もAリーグ残留へ向けた大一番に先発出場した。
連戦の疲労もある中、随所で周囲との差を示すようなプレー。ただし、もっと活躍できると考えていたという。両チームの1年生のレベルの高さを実感。「自分は満足できてなくて……できることはあんま少なかったです」と悔しがった。
前半は左サイドで桐光学園のU-16日本代表MF萩原慶とマッチアップ。そのスピードで相手の縦突破や抜け出しに対抗していた。「(萩原が)縦来るって分かってたんで、縦切るしかないなと。けど、中も行ける子なんで、2人がかりでいかな多分無理な相手で頑張っていました」。後半途中から右サイドへポジションを変えた中原に対し、萩原は2アシストで桐光学園を勝利へ導く活躍。課題の守備力を強化し、萩原レベルの相手を一人で止められるようになることを誓っていた。
「サイドバックやってたら、絶対ハーフで上手い子が出てくる。代表とか、それも止めるぐらいの筋トレをすることも大事やし、まだ負けてるスピードの部分もあるんで、スピードやったら絶対負けない気持ちを持って、走っていきたいと思います」
中原は高校進学時に争奪戦になったというSBだ。練習参加した際のスタッフの雰囲気や、環境によって「自分が1番成長できるところがここやなと」と鹿島学園進学を決断。早くからスピード、足元の評価を獲得した中原は、6月にはプリンスリーグ関東1部デビューを果たし、インターハイも登録メンバー入りした。
現在はSHとしてプリンスリーグ関東1部で2試合連続先発中。強豪校でブレイクの兆しを示している。「目標は1年から選手権出て活躍して、2年になったら、安定のスタメン取って活躍して、3年になったらもう絶対的なエースっていうか、絶対的な立ち位置にいたいんで、今から頑張っていきたいです」。鹿島学園は日本代表FW上田綺世の母校で、近年もDF櫻井稜(現法政大2年)や1学年上のMF木下永愛(2年)という年代別日本代表を輩出。そのチームで力を磨き、飛躍を遂げる。
(取材・文 吉田太郎)
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