試合途中で観客は帰路に…2発の守田英正が絶賛したシャドー鎌田大地の働き「大地はセンス」
ゲキサカ / 2024年9月11日 5時48分
[9.10 W杯アジア最終予選 日本 5-0 バーレーン リファ]
2万2729人の観衆が試合中にも関わらず帰路につき始めた。2-0の後半16分、FW上田綺世とのワンツーからゴール前に抜け出した日本代表MF守田英正(スポルティング)が冷静に右足でゴール右に流し込んだ。
試合を決定づける3点目。試合前からスタジアム中で鳴り響いていた大音量の音楽が止まり、スタンドの観客は一斉に出口へ急いだ。そんな騒然とするスタジアムで、3分後の後半19分にも再び守田が決める。MF鎌田大地のスルーパスから左サイドを抜け出したMF三笘薫が折り返し、逆サイドから走り込んだ守田が左足で押し込んだ。
ダブルボランチの一角ながらA代表では初の1試合2ゴール。「固い試合になると思ったし、セカンドボールの拾い合いみたいな印象が試合前からあったので、なるべくツーボランチ気味に構えようと意識していた」という立ち上がりから時間が経つごとに徐々に前へ。前半34分にMF遠藤航のスルーパスから鎌田のクロスが相手のハンドを誘ってPKを獲得したが、その直前のシーンで守田が鎌田を狙ったパスが通らず、遠藤が回収していた。
「僕のパスが良かったらアシストが付いていたと思う」と苦笑いしながらも「(遠藤)航が拾って2次攻撃できた。僕のポジショニングが10番っぽいところに入って、あれぐらいから前を意識し始めた」。1-0で折り返した後半2分に追加点が入り、「後半はよりオープンな試合になった」。その中でボランチの位置からスルスルと上がっていった守田が2ゴールの活躍だ。
特に2点目のシーンについては「(鎌田)大地のおかげ」とチームメイトに感謝する。「大地はセンスだし、大地が下りてきたときが一番気持ちよくボールが回る。それをやってくれればくれるほど、ツーボランチも上がれる」。そう称賛する守田は所属クラブでプレーしている感覚に近いものを感じたという。
「自分のクラブでやっているような動きが多くて、(自身の)2点目は大地が出した瞬間に点が決まったなと思うぐらいだった。いつもやっている形を出せたのが良かったし、大地のおかげ」
5日の中国戦(○7-0)に続く2連勝。2試合で大量12ゴールを奪い、C組首位に立った。「最終予選の2試合にスタメンで出られて、結果を残せたのは良かった。メンバー外の選手、ベンチ外の選手にもすごいクラブでやっている選手はいるし、選手層は厚い。その中でポジションを守れるようにやっていきたい」。熾烈なチーム内競争が、今の日本代表の強さの源泉となっている。
(取材・文 西山紘平)
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