U-17日本代表初招集組が積極的にトライ。右SB千田遼(岡山U-18)は得意のクロスで初アシスト
ゲキサカ / 2024年9月13日 15時9分
[9.12 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 3-0 U-17ペルー代表 新発田市五十公野公園陸上競技場]
U-17日本代表の城和憲監督が新潟合宿初日(10日)から強調していたことが、「トライすること」だ。「ほんとに失敗してもいいからトライをすること、トライしないことはもうダメだよっていう話を最初していました」。その言葉に後押しされたU-17日本代表の選手たち。U-17ペルー代表との「第26回国際ユースサッカー in 新潟」初戦では、初招集組の右SB千田遼(岡山U-18)が思い切りの良いプレーを見せ、初アシストも記録した。
千田は「(城監督の言葉は)凄く後押しになりました。初招集組っていうのは自分も含めて多いし、自信持ってトライすることが1番大事だと思うんで。ミスを怖れてマイナスの方になるっていうのは良くないんで、凄い後押しになったかなって思います」。重圧を感じ過ぎず、「自信持って自分の武器をしっかり出していこうっていうことだけ考えて入りました」というDFが特長を発揮した。
2-0の後半19分、千田は右サイドからのクロスをMF田中希和(FC東京U-18)へ通し、3点目のゴールをアシスト。結果を出せたことを素直に喜んでいた。千田は前半38分にもFKの流れからMF松本果成(流通経済大柏高)へ正確な右足クロス。また、一発でのサイドチェンジや、ミドルシュートにもチャレンジしていた。
守備面でも空中戦などで競り合いの強さを発揮。スピード、身体能力も備えた右SBはFWセルジュ・ニャブリ(バイエルン)の「ドリブルとかプレースタイルが好きです」と言い、「相手に対して嫌な選手になりたいです」。この日は守備でアプローチに行き切れないシーンがあったことや、より連動して守ることを課題に挙げ、その改善と得意のキックで対角や相手背後への配球を増やすことも誓っていた。
今回のU-17日本代表メンバーは、代表常連組やJクラブトップチーム昇格を決めている選手、高校日本一経験者など様々。「やっぱりレベルが高いし、色々な環境の人がいる」中で自身の意識変化も感じているという。より成長する機会を掴むために「まずはこの代表に100パーセントでアピール」すること、またこの活動から多くを持ち帰り、岡山U-18のチームメートのレベルも上げて日常を変えることを考えている。
今年8月にFW末宗寛士郎(岡山U-18)がU-17日本代表に初選出されて活躍しており、岡山の育成組織をまだまだ盛り上げていきたいところ。千田自身もクラブを背負うという思いを強く持っているというが、「クラブの方からも責任とかも気にせずに、もうどんどん思いっ切りやるっていうことを言われたんで、そこは思いっ切りできたかなって思います」。残り2試合も全力で自分を出すことにトライ。現状のできることや課題を確認し、自身の成長、飛躍に結びつける。
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(取材・文 吉田太郎)
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